2020/06/04
FX初心者が知らないと利益が出ない!? FXの仕組みと利益の出し方とは
FXをするのにFXの仕組みや利益の出し方が分からないのでは投資になりません。
円高や円安の意味だけでなく、FXで2つある利益の出し方を知ることで、FX初心者はトレードのスタートに立つことができます。
この記事を最後まで読めばFXのやり方がわかるはずです。焦って取引を始める前に、まずはこの記事の要点をしっかり把握してください。
【この記事の要点】
- FXの仕組みとは~円高と円安を理解する~
- FXの利益の出し方2つ 「為替差益」と「スワップポイント」
- 為替差益で利益を出すおすすめ方法
- 外貨預金を絶対におすすめできない理由とは
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FXの仕組みとは~円高と円安を理解する~
FXの仕組みは、基本的に円高と円安で成り立っていると理解してください。もちろん例外はたくさんあるのですが、FX初心者は初めに円高と円安の仕組みを理解することが大切になります。
円高と円安とは何か平たく言うと、円高は円の価値が高くなること、円安は円の価値が低くなることです。具体例を一つ挙げてみましょう。
日本製の車一台を日本で100万円にて販売しているとします。ドル円レートが1ドル=100円のときに、その車をアメリカに輸出しました。アメリカドルでいくらで売ることができるでしょうか?
- 100万円÷100円=1万ドル
答えは1万ドルです。では、同じ100万円の車を、1ドル=80円のとき、1ドル=120円のときにアメリカに輸出すると、何ドルでの販売になるでしょうか?
- 1ドル80円のとき⇒100万円÷80円=1万2500ドル
- 1ドル120円のとき⇒100万円÷120円=8333ドル
このように同じ車でもレートが違うとアメリカでの販売価格が変動します。
1ドル=80円、つまり米ドルに対し日本円の価値が高くなるので、アメリカドルを多めに出さないと、100万円の車を買えません。この状況を、円高ドル安と言います。
逆に、1ドル=120円のとき、米ドルに対し日本円の価値が安くなりアメリカドルでの支払いが少なくてすみます。この状況を、円安ドル高と言います。
アメリカにとって、販売価格が$8,333のほうが嬉しいですよね。つまり、自国通貨の価値が高いと、輸入品はお買い得になるというわけです。
この円高・円安が日々繰り返していると考えてください。この円高円安の変動状況をグラフで表示したものをチャートと言います。
これは米ドル/日本円のチャートです。為替レートが常に変動していること、お分かりいただけると思います。
日本円に対するレート変動はドル円レートに限らず、たとえば、
- ユーロ/日本円
- 英ポンド/日本円
- 豪ドル/日本円
などなど、すべての通貨に当てはまります。外貨と日本円の価値が常に変動しているのが為替相場の仕組みであり、FXトレードの舞台の仕組みになります。
FXの利益の出し方2つ 「為替差益」と「スワップポイント」
FXの仕組みが分かったところで、次にFXの利益の出し方を見てみましょう。FXの利益の出し方は主に2つあります。
- 為替差益
- スワップポイント
この2つです。どうすれば2つの利益を出せるのか、以下詳しく見ていきます。
FXの為替差益とは
FXの為替差益とは、外貨を売買したときの差額で得られる利益のことです。
たとえば、米ドル/日本円を取引したとします。そのとき、
- 米ドルが安い時に買い、高くなったら売る
- 米ドルが高い時に売り、安くなったら買う
このいずれかでトレードを行い、差額がプラスなら自分の利益となります。もちろん差額がマイナスなら損失を出したということです。
さらに理解を深めるために、具体例を挙げてみましょう。
米ドル円レートが1ドル100円のときに、米ドルを1万ドル買うとすると、日本円でいくら必要になるでしょうか。
- 1万ドル×100=100万円
100万円必要です。では、1ドル100円のドル円レートが120円になったとしたら、1万ドルの価値は日本円でいくらになるでしょうか。
- 1万ドル×120=120万円
1万ドルは120万円の価値になります。ということは、1ドル100円のときに1万ドル買い、1ドル120円のときに1万ドルを売ったとしたら、利益として20万円獲得できるということです。
- 120万円-100万円=20万円
もちろん皮算用に過ぎませんが、これがFXで利益を上げる方法です。
上の例では、米ドル/日本円で「買い⇒売り」というやり方で利益を出しました。その反対の売買方法でも利益を出すことができます。
こちらも一例を挙げてみましょう。前出のチャート画像をもう一度ご覧ください。
米ドル円チャートになりますが、レートが上に行くほど円安、下に向かえば円高です。
現在、ドル円レートは約112円だとして、今、日本円に対し米ドルを売ったとします。
そしてドル円が110円になったら買い戻すことで利益を出すことができます。つまり、「円安のときに米ドルを売り、円高になったら買い戻す」売買を行なうわけです。
この例において、たとえば1万通貨(ドル円取引なら1万ドルの意味)の売買だったとしたら値幅は2円ですので、獲得利益は2万円の計算になります。
このように、FXでは「外貨を売って下がったら買い戻す」ことで為替差益という利益を出すことができます。
余談ですが、株取引の場合は株価が安くなるのを待って、安い時に買い高くなったら売るのが鉄則です。信用取引でない限り、原則「買い⇒売り」の取引方法しかありません。
しかし、FX取引は「買い⇒売り」だけでなく「売り⇒買い」をいつでもできるので、利益の出し方としては株取引よりチャンスが2倍と考えられます。
売りからトレードをスタートできるのは、FXのメリットであり醍醐味の一つです。覚えておいてください。
FXのスワップポイントとは
FXでのもう一つの利益の出し方は、スワップポイントになります。
スワップポイントとは、2国間の金利差から生じる利息のことです。政策金利の高い外貨を買い金利の低い通貨を売ると、このスワップポイントを受取れるのです。
政策金利? と聞いてもピンとこないかもしれませんが、各国中央銀行は政策金利というものを定めており、国によって金利の高さは様々です。
金利の高い国にトルコ、南アフリカ、メキシコがあり、一方で金利の低い国に日本、欧州、スイスなどがあります。
これら金利の高い国の通貨を買い、金利の低い国の通貨を売ることで受け取れるのがスワップポイントです。
たとえば、メキシコペソを買って日本円を売った場合、
- メキシコペソ金利6.50% - 日本円金利-0.10% = 6.60%
6.60%分のスワップポイントを定期的に受け取れます。
6.60%分のスワップポイントと聞いてもよく分からないかもしれませんね。現在、メキシコペソ/日本円を1万通貨保有すると約10円が毎日付与されます。(LIGHT FX参照)
金利が変動すればスワップポイントも変動するリスクは忘れてはいけません。
しかし、銀行預金感覚でスワップポイントを受取れるのは、FXトレードの魅力の一つだと思っています。
(※高金利通貨を売って低金利通貨を買った場合、スワップポイントを支払う必要がでてきますので注意してください)
スワップポイントを狙うなら
LIGHT FXがおすすめです↓↓
為替差益で利益を出すおすすめ方法
上では為替差益とスワップポイントの概要を説明しました。ここでは、為替差益で利益を出すおすすめ方法をご紹介します。
おすすめといっても万能ではありません。投資にリスクは付き物ですから、一つのおすすめ方法として参考にしてくださいね。(投資はすべて自己責任で)
おさらいになりますが、為替差益の出し方は2つありました。
- 買い⇒売り
- 売り⇒買い
どちらの方法でも売買差額がプラスなら利益を出すことができます。では、この2つの方法で為替差益を狙う場合、どちらの取引がよりお得なのでしょうか。
明確な答えはありませんし、相場状況によって取引方法を選択する必要がありますが、一つの格言を覚えておいてください。
- 上げ100日、下げ3日
この格言は、相場の下落スピードは上昇スピードよりもとても速いという意味です。
私も実際にFXトレードをしていてそう感じることが多々あります。最近でもこのような値動きがありました。
- 青矢印⇒上昇
- 赤矢印⇒下落
興味深いことに、ユーロ/米ドルレート1.16200から1.17200まで上昇するのに20時間かかっていますが、1.7200から1.6200まで下落するのは半分の10時間でした。
このようなレートの動きは頻繁に起こります。つまり、短時間で値幅を多めに取りたいなら「売り⇒買い」のほうが優勢であると結論付けられるのです。
もちろん例外も起こりますので、いつでも売りのほうが収益率が高くなるというわけではありません。誤解のないように。
しかし、格言通りのことが頻繁に起こることを承知の上FXトレードするなら、勝機を見出すヒントになると見ています。
実際、私も買いよりも売りからトレードをスタートすることが多いです。参考にしてください。
外貨預金を絶対におすすめできない理由とは
FXは外貨取引ですので、外貨預金とほとんど同じ投資法と思うかもしれません。
しかし、FXと外貨預金は全く別ものです。
当サイトでは一貫して外貨預金をおすすめしていません。
外貨預金を行なうときは必ず円高のときに始め、円安のときに満期になること。
これが絶対条件です。
たとえば、ドル円レートが80円のときに$10,000分の米ドル定期預金を始めたとします。必要になる元金は80万円ですね。(為替手数料など諸費用は含まず)
そして、1年後満期になったとき、ドル円レートが100円になっていたとします。そうすると、
- $10,000×90円=90万円
- 受取90万円-元金80万円=10万円の利益
以上の計算の通り、10万円の利益を手にすることができるわけです。
逆に、ドル円レートが80円のときに外貨預金を始め、満期のときのレートが1ドル70円なら損失が10万円になることは、容易にお分かりいただけると思います。
外貨預金は、ある意味一方通行です。円高⇒円安で利益がプラスに、円安⇒円高で利益がマイナスになってしまうのです。
FXは「売り」から取引をスタートさせられる
外貨運用という意味では外貨預金もFXも同じですが、利便性や収益性という観点から見るとFXが断然有利です。
なぜなら、FXは「売り」からも取引をスタートさせられるからです。
先に挙げたように外貨預金は円高のときに「買い」からスタートする。この取引方法のみです。
円安だから外貨を売って日本円を買おう、という外貨預金はありません。
FXの強みは、「買い」からも「売り」からも取引をスタートできる点です。
つまり、円高になって今後円安に向かうと思えば外貨を買えば良いですし、円安になってこれからは円高になると予測するなら外貨を売れば良いのです。
外貨預金は円安時は身動きが取れず時間の浪費になってしまいますが、FXは相場状況に合わせて「買い・売り」の2刀流で取引できます。
単純計算で収益チャンスが2倍です。
結論ですが、FXは外貨預金と全く異なり、円高になったほうが有利という概念はありません。
ある状況下では円高のほうが有利というケースがありますが、それはあくまでも例外で。
外貨預金よりも収益性の高いFXで外貨運用するほうが、資産増を狙えるのは間違いありません。
ただし、FXで取引の仕方を間違ったり無謀な取引をすると投資金を簡単に失うこともあります。
外貨預金と同じようにFXで定期預金ができますから、ぜひ堅実なFX取引を目指してみてください。
参考記事↓
FXの仕組みと利益の出し方 まとめ
この記事では、FXの基本的な仕組みとなる円高と円安について学びました。
また、FXの利益の出し方は2つあり、為替差益とスワップポイントでしたね。
為替差益でもスワップポイントでも利益を出せればFXトレード成功と言えます。
「上げ100日、下げ3日」を頭の片隅に入れておきながら利益を狙ってみてください。
利益を狙うと言っても、必ずFXで。外貨預金はおすすめしません。
それでは、また。