2020/05/04

FXはギャンブルじゃないのか? FXとギャンブル依存症の関係を調べてみた

時々起こる論議ですが、FXはギャンブルか? ギャンブルじゃないのか?という質問の答えを得たい人は少なくないようです。

私見も入りますが、FXはギャンブルじゃないのか? という論議の背後には、日本のギャンブル環境やギャンブル依存症が大いに関係しているように思われます。

その角度からFXのギャンブル性について考察していくことにします。

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FXはギャンブルじゃないのか? FXとギャンブル依存症の関係を調べてみた

この記事では、このような流れでFXとギャンブルの関係性について見ていくことにします。

  • 日本のギャンブル環境とは
  • 日本のギャンブル依存症とは
  • FXをギャンブルと勘違いしている“ミセス・ワタナベ”
  • トレードとギャンブルの違いを区別すべき

加えて言うならば、日本のギャンブル環境を理解することでFXとギャンブルの関係性が見えてきます。どうぞ最後までご覧ください。

日本のギャンブル環境とは

初めに、日本のギャンブル環境について考えてみたいのですが、日本には各種各様の公営ギャンブルが認可を受けていることをご存知かと思います。たとえば、

  • スポーツ振興くじ(toto)
  • 競馬
  • 競輪
  • 競艇
  • オートレース

これらが法律お墨付きのギャンブルの一例になります。そして、公営ギャンブル以上に根強い人気があるのがパチンコです。

パチンコの歴史はここでは語れないくらい長く、深いものがあるのですが、パチンコに注がれているお金は相当なものです。年々減少傾向にあるとはいえ、2016年を一例として挙げると、貸玉料という名の売り上げは1年間で21兆6260億円に上ります。(出典元:公益財団法人 日本生産性本部「レジャー白書」2017)

これがどれほどの金額かというと、たとえば東京証券取引所で1日で取引される金額はおよそ2兆円、多くても3兆円です。(参考:2018年8月13日の取引合計額=約2兆9000億円。東京証券取引所HP参照)

つまり、東証の約10日分の取引高が日本のパチンコに注がれているわけです。世界3大市場の一角、「東京株式市場の取引額10日分」で少しイメージが沸いたでしょうか。

いずれにしろ、日本にはいつでもギャンブルできる環境が整っており、相当な資金がギャンブルに使われていること、お分かりいただけたと思います。

その結果なのかは定かではありませんが、ギャンブル依存症の方または依存症の疑いのある方が多いようです。

日本のギャンブル依存症とは

厚生労働省は2017年、ギャンブル依存症の実態調査を行いました。その結果、過去においてギャンブル依存症の疑いがあったのは全体の3.6%、つまり約320万人が依存症になっていたことになるのです。

そして、320万人が対象としたギャンブルはというと、パチンコ・パチスロが最多で全体の3.9%を占めていました。

ちなみに、この調査でギャンブルに使った平均額も判明していますが、1人当たり月約5万8000円を費やしている計算になります。(直近1年の平均額)

5万8000円は、地方であれば毎月の家賃代金に相当します。ギャンブルに正に“生活”をかけてしまっている状態と言えそうです。

一つ沸き起る疑問は、なぜこれほどまでギャンブル依存症が多いのか、というもの。きっと要因は1つではないと思われます。

ただし確実に言えるのは、日本のパチンコ店の多さは外国と比べて群を抜いています。つまり、パチンコがしたい、ギャンブルがしたい、ストレスを解消したい、暇つぶしをしたいなどなど、パチンコに向かう感情が起きて、それを解決できてしまう環境が整っているのが要因の一つと言えるでしょう。

そう、ギャンブルをすることによって脳内で神経伝達物質のドーパミンが放出され快感を感じる環境が、日本ではできてしまっているのです。

そういう環境で人が育つと、たとえパチンコをやらなくても、パチンコ店が至る所にあるのが不思議に感じないはず。

特別高尚な価値観をお持ちでなければ、パチンコを含めたギャンブルをするのにさほど抵抗を感じず、イチかバチかでお金をかけるのが“普通のこと”と思う思考回路ができあがるでしょう。

そう考えると、一獲千金を夢見て宝くじを買うために行列を作るのも、何となく理解できませんか?

すべての人がそうではなくとも、日本人の多くはギャンブル環境によって思考が形作られているのです。

本題に少しずつ近づいてきましたが、ギャンブル思考の日本人とFX、何となくつながりが見えてきたでしょうか。

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FXをギャンブルと勘違いしている“ミセス・ワタナベ”

ギャンブルに慣れている日本人がFXをどう見るか、ここが一つの焦点になります。

FXをかじったことがある人であれば分かると思いますが、FXトレードを平たく言うと、今後の為替レートが上がるか下がるかを予想する為替取引です。

横ばいという選択肢がないわけではないのですが、厳密に言うとレートが全く動かない通貨はなく、ほとんどの場合上がるか下がるかの2択になります。

上がるか、下がるか

ギャンブル思考の人が見るとどう感じるのでしょうか。ネット検索すればすぐに分かります。その2択が “イチかバチか” のギャンブルに思えてくるわけです。

FXトレードはオンライン取引ですから、外出する必要はありません。もちろんPCでもできますが、スマホ1台あればいつでもどこでも取引できます。

つまり、ネット環境が普及した今、オンラインで手軽に “FXギャンブル” ができるわけです。

もちろん、FXはギャンブルではないのですが。

“ミセス・ワタナベ” と呼ばれる日本人FXトレーダーは、FXを利用してギャンブルをしています。ただし、すべての人がそうだというわけではありません。

テクニカル分析・ファンダメンタル分析を駆使してトレードをしている人は、わずかながらいます。しかし、それほど多くはないようです。

FXを始めて1年で8~9割が資金喪失で退場すると言われていますが、その多くがFXをギャンブルとしている、またはギャンブル的に取引してしまっているのかもしれません。

トレードとギャンブルの違いを区別すべき

繰り返しになりますが、FXはギャンブルではなくトレードです。

ギャンブルを簡単に定義すると、胴元が得する構造になっている賭博組織のことです。

一方で、トレードは投資とは少し違うものの、誰にも利益を得るチャンスがある取引の一種です。売買の差額によって利益を獲得する取引と言えるでしょう。もちろんFXに胴元など存在しません。

間違いなくFXはギャンブルではなくトレードなのですが、FXをギャンブルと思って取引する人がおり、その人の取引次第ではトレードがギャンブル行為に変わります。

つまり、FX自体はトレードの場なのですが、ギャンブル思考の方が取引することで、その人の取引の仕方がギャンブル的になるということです。

トレードとしてFXを取引しなければ利益を得ることは不可能です。ビギナーズラックで利益を得ることはあっても、ギャンブルとしてFXをするなら、継続して利益を得ることは不可能なのです。

なぜならFXはトレードだからです。構造と反して取引しても成功はあり得ません。

トレードとギャンブルの違いをしっかり区別した上でFX取引を始める。これが重要な最初のステップです。

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FXとギャンブル依存症の関係 まとめ

私たち日本人が置かれている環境、理解できたと思います。知らずうちに頭の中にギャンブル要素があることを認め、それをしっかり排除することが先決です。ギャンブルとしてではなくトレードとしてFX取引をすることが重要になります。

FXはギャンブルじゃないのか?

この問いに対する答えを得られたと思います。ギャンブルやギャンブル依存症と深いかかわりのある日本と日本人。

自分の考え方を客観的に見て、修正が必要なら修正し、それからFXトレードを始めましょう。

さもないと、遅かれ早かれ自己資金を失うことになってしまいます。

それでは、また。

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