2023/07/20
堀聖人のトラリピ運用 | ダイヤモンド戦略DTブーストver.2
2023年3月からマネースクエア社のトラリピを運用しています。
わたしがチョイスした通貨ペアはAUD/NZD。マネースクエア社が提唱する世界戦略の1通貨ペアで、過去の値動きやバックテストをみると収益率が高くなりやすい通貨ペアと考えられます。
そのほかにDTブーストとして選んだのがEUR/JPY。しかしDTブーストとしての運用は成功しませんでした( ノД`)シクシク…
そこで、version2を開始します。以下、順を追って説明していきますね。
【この記事の要点】
- ダイヤモンド戦略DTブーストとは?
- ダイヤモンド戦略DTブーストver.2の運用通貨ペア
- ダイヤモンド戦略DTブーストver.2の設定と戦略
- ダイヤモンド戦略DTブーストver.2の運用経過
スポンサーリンク
ダイヤモンド戦略DTブーストとは?
ダイヤモンド戦略やDTブーストに関しては、以下の過去記事で詳しく説明しています。
簡単におさらいすると、
- 主要通貨ペア:AUD/NZD(運用金額約100万円)
- DTブースト通貨ペア:随時変更(運用金額約100万円)
※2023年6月末に運用金額の割り振りを変更しました。
AUD/NZDはマネースクエア社提唱のダイヤモンド戦略を模倣しています。トラップ幅や運用金額などは少し違いますが、運用の方向性は全く一緒です。
DTブースト通貨ペアは相場によって採用通貨ペアを随時変更します。比較的短期間で効率よく利益獲得を狙える通貨ペアを運用します。
- ポイント:DTブーストは相場観を取り入れた運用方法
初代DTブーストとして採用したのはEUR/JPYでしたが、思うような収益獲得が望めないと判断し損切りしました。
この失敗をVersion2に活かしていきます。
採用するAUD/NZDに関して補足
メイン通貨ペアとして採用のAUD/NZDですが、相場状況次第で変更の可能性があります。
相場は生き物。状況は常に変化、変動します。AUD/NZD通貨ペアでの運用が不適切と判断した場合、メイン通貨ペアを変更します。
堀聖人のDTブースト戦略はあくまでも相場観に基づいて、臨機応変な運用をモットーとします。
特定の通貨ペアにこだわることなく、稼げる通貨ペアで稼ぎます。
そして重要な原則を自戒しておきたいと思います。
強い通貨を買い、弱い通貨を売る。
これを原則として通貨ペアを選択し、効率よく利益を重ねていきたいと思います。
運用通貨ペアに変更があれば、随時このブログがツイッター上でお知らせします。参考になれば幸いです。
ダイヤモンド戦略DTブーストver.2の運用通貨ペア
ここからが本題です。DTブースト第2弾として採用したのは、
- USD/CHF(米ドル/スイスフラン)
この通貨ペアです。
なぜこの通貨ペアを採用したかというと、いくつか理由があります。
- 理由1:過去数年の値動きを見ると、現時点のレートは下限に近い
USD/CHFの月足チャートを見てみましょう。
過去最安値は2015年1月の0.56910です。スイスの中央銀行(スイス国立銀行)がサプライズ的に金融政策を変更したためスイスフランが暴騰したんですよね。
同じようなことが起こらないとは言い切れませんが、ここまでドルフランが下がるのも考えにくいです。
実際2015年1月以降、USD/CHFレートは比較的安定した動きになっています。
執筆時点でのUSD/CHFレートは約0.89000。下落トレンド継続中ですが、リピート系FXの前提であるレンジ相場であるとしたら、レンジ下限は2021年1月につけた0.87556が目安になると考えています。
言い換えると、現時点のUSD/CHFレートはレンジ相場の限りなく下限に近く、積極的に買いにいける相場です。これがUSD/CHFを採用する大きな理由の一つです。
もう一つの理由は、
- 買いポジションはスワップポイントがプラス
初代DTブーストとして採用したEUR/JPYの泣き所はマイナススワップでした。
予想以上にレートが上がっていったため、保有ポジションに付与されるマイナススワップが収益率を低下させてしまったんですよね。
この失敗を活かすため、今回採用するポジションは必ず「プラススワップポイント」が付与される通貨ペアにしたいと考えています。
マイナススワップは収益率を低めるだけでなく、心的負担にも影響します。
仮に保有ポジションが少し含み損になっても定期的にスワップポイントが付与されると安心感につながるんですよね。
初心に帰り、以前採用していたトレード手法「リガトレ」をDTブーストに取り入れます。
リガトレはあくまでもスワップポイントが受け取れる通貨だけに的を絞って運用していました。
- リガトレカテゴリはこちら
DTブーストもスワップポイントが必ず受け取れる通貨ペアだけにすることにします。
ちなみにUSD/CHFのスワップポイントは以下の通りです。(2023年5月現在)
1Lotの買いポジション保有で約142円のスワップポイントが付与されます。0.1Lotなら約14円ですね。
DTブーストの狙いはスワップポイントの獲得ではありませんが、副次的な収益として有効です。
ダイヤモンド戦略DTブーストver.2の設定と戦略
ここからはダイヤモンド戦略のAUD/NZDの運用と、DTブーストの通貨ペアの運用設定と戦略をそれぞれ見ていきます。
初代ダイヤモンド戦略DTブーストのメイン通貨ペア、AUD/NZDはマネースクエア社のトラリピ口座を利用して運用しました。
一度設定すればあとは自動でリピートしてくれるので非常に便利なFX口座なのですが、気になる点も。
トラリピのAUD/NZDスプレッド:約3.8~4.5pips(変動制)
1万通貨の運用ごとに約540円の手数料がかかる計算になります。
ほかのFX口座でトレードすると、例えばセントラル短資FXなら、
1.0pips(原則固定、例外あり)ですから、1万通貨のトレードにかかるコストは約135円です。トラリピの約4分の1ですんでしまうんですよね。
そこで、マネスク社のトラリピで自動で運用するのではなく、手動でトラリピすることにしました。
つまり、最初の新規決済注文だけでなく、決済後の再注文も手動で行う手法です。
そして、AUD/NZDの売りトラップと買いトラップは、それぞれ別々のFX口座で運用します。設定は以下の通りです。
ダイヤモンド戦略の運用口座と設定
- 【売り仕掛け設定】
- 運用資金:25万円
- 利用FX口座;みんなのFX(トレイダーズ証券)
- 設定レンジ:1.0700‐1.0995
- 注文金額:0.3Lot
- トラップ幅:15pips
- 利益幅:25pips
- 【買い仕掛け設定】
- 運用資金:25万円
- 利用FX口座;セントラル短資FX
- 設定レンジ:1.0400‐1.0685
- 注文金額:0.2Lot
- トラップ幅:15pips
- 利益幅:20pips
なぜこのように買いと売りの口座を分けたかと言いますと、コストパフォーマンスが最大の理由です。
AUD/NZDのハーフ&ハーフ設定によるダイヤモンド戦略は、現在、売りポジションにはスワップポイントが付与されますが、買いポジションは定期的にスワップポイントを支払う必要があります。
コスパを求めると、売りポジションは高いスワップポイントが付与されるほうがお得ですし、買いポジションは安いスワップが良いわけです。
そこで目を付けたのが、みんなのFXとセン短です。
2023年5月現在、各FX口座のスワップポイントは以下の通りです。
みんなのFXの売りスワップポイントは+15円となっています。
セン短のスワップポイントは以下の通りです。
セントラル短資FXのAUD/NZD買いスワップポイントは‐14円となっています。
要するに、マイナススワップポイントをなるべく抑えるために、買いトラップはセン短で仕掛け、より多くのスワップポイントがもらえるみんなのFXで売り仕掛けをします。
スワップポイントは変動するので、場合によっては利用口座を変える可能性があります。
とりあえずはみんなのFX(売り)とセン短(買い)の2口座を活用することにします。
ちなみに、各社AUD/NZDのスプレッド(2023年5月現在)は、
- みんなのFX:1.8pips(原則固定、例外あり)
- セントラル短資FX:1.0pips(原則固定、例外あり)
いずれもマネースクエア社の設定するスプレッドよりもかなりせまくなっていますので、コストパフォーマンスを高められると考えています。
コスパに関しては以前のツイートを参照してください↓
AUD/NZDのリピートコストをざっくばらんに計算してみたんだけど、
⬆️買いポジ口座:セン短:スプレッド1.0pips/スワップ−14円=総コスト135円+14円/日
⬇️売りポジ口座:みんF:スプレッド1.8pips/スワップ15円=総コスト243円−15円/日
(ドル円=135円で計算)…続く
— 堀聖人@FXトレード歴12年 (@HolyMasa55) May 12, 2023
注意点:AUD/NZDの利益幅の違い
もう一度AUD/NZDの売買設定をごらんください。
- 【売り仕掛け設定】
- 運用資金:25万円
- 利用FX口座;みんなのFX(トレイダーズ証券)
- 設定レンジ:1.0700‐1.0995
- 注文金額:0.3Lot
- トラップ幅:15pips
- 利益幅:25pips
- 【買い仕掛け設定】
- 運用資金:25万円
- 利用FX口座;セントラル短資FX
- 設定レンジ:1.0400‐1.0685
- 注文金額:0.2Lot
- トラップ幅:15pips
- 利益幅:20pips
トラップ幅は一緒ですが、利益幅は少し違います。
売りポジションの利益幅25pipsなのに対し、買いポジションの利益幅は20pipsと、マネースクエア社のダイヤモンド戦略の設定と同じ設定にしてあります。
というのも、売りポジションはスワップポイントがプラスなので、仮に保有日数が増えても損することはありません。腰を据えてしっかり利益を獲得するのが狙いです。
それに対し、買いポジションはマイナススワップポイントがのしかかるので、なるべくこまめに利益確定をしようと考え、20pipsに設定しました。
買いと売りで微妙に設定が違うので、わかりにくいという方もいるかもしれません。
シンプルなのがお好きな方は、買いも売りも同じ利益幅(20pips)でも問題ありません。
※5月17日に売り仕掛けの注文数量を0.2Lotから0.3Lotに増やしました。
みんなのFX公式サイト→みんなのFX
セントラル短資FX公式サイト→セントラル短資FX
DTブーストver.2の運用口座と設定
今回DTブーストとしてUSD/CHFを採用したのは、0.875あたりを下限として反発するのを見込んでいます。それをふまえ、以下の通り運用設定をしました。
【DTブーストver.2概要】
- 運用金額:50万円
- 運用通貨ペア:USD/CHF(米ドル/スイスフラン)
- 新規注文:買い
- 利用FX会社:セントラル短資FX
運用通貨数は2つのレンジによって区別しています。
【レンジ1】
- トラップレート:0.8700‐0.8900
- 運用通貨数量:3000通貨
- トラップ幅:25pips
- 決済幅:300 pips
【レンジ2】
- トラップレート:0.8925‐0.900
- 運用通貨数量:2000通貨
- トラップ幅:25pips
- 決済幅:300 pips
設定レンジはかなりせまくしています。ブースト的役割なので、比較的短期間で利益獲得を狙うのが目的だからです。
そして、レートが下がったら買い数量を少し増やし、収益率UPを狙います。
また、レートが上がったら少なめに買い、運用リスクを極力避けたいと思います。
そうした理由により、レンジによって運用通貨数量を少し変えています。
想定レンジが狭いですが、DTブーストは相場観を取り込んだ運用なので、レンジアウトした場合は初期設定以外のトラップを仕掛ける可能性があります。
そのときはまたお伝えしますね。
それでは、また。
ダイヤモンド戦略DTブーストver.2の運用経過
2023年5月16日追記
5月15日、AUD/NZDの売り専用口座として利用しているみんなのFXの売りスワップがとても高くなっています。
みんFのAUD/NZD売りスワップ、高っ😍✨
売りと買いで運用口座を分ける醍醐味がこれですよね。
売り口座:みんF+39円(画像左)
買い口座:セン短-14円(画像右)
(23年5/15)#手動トラリピ#オージーキウイ🥝#セン短#みんF https://t.co/7aTnGrpFtG pic.twitter.com/AcpO1kmYKt— 堀聖人@FXトレード歴12年 (@HolyMasa55) May 15, 2023
買いと売りでFX口座を分ける堀聖人オリジナルの手動トラリピ手法、一定の反応があります。
以下、サラっとすごい情報発信されている気が、、、
個人的にはやらないのですが、
スワップアービトラージ出来るレベルでは?ということで、微力ながら引用ツイートさせて頂きます。 https://t.co/kg7B9JRuwu
— グリッドトレードシステムズ (@grid_trading) May 15, 2023
ある程度の期間売りポジションを保有することになっても高スワップの期待値が高いので、安心して運用ができる状況です。
AUD/NZDの売りと買いのFX口座を分けることを考慮中でしたら、
以上の2社が現時点でおすすめです。参考にどうぞ。
2023年6月5日追記:DTブースト戦略にEUR/AUD追加
上でも説明しましたが、DTブースト戦略は相場に応じて利益を取れそうな通貨ペアにトラップを仕掛けるトレード手法です。
5月の末に、EUR/AUD通貨ペアが理想的な形だったので、以下の設定と戦略でエントリーしました。
EUR/AUD35_100設定と戦略
- 運用ID:EUR/AUD35_100
- 通貨ペア:EUR/AUD(ユーロ/豪ドル)
- 運用資金:50万円
- 利用口座:みんなのFX
- 想定レンジ:1.600-1.650
- 毎注文数量:2,000通貨
- 注文:売り
- 注文数量:15本
- トラップ幅:35pips
- 利益幅100pips
以上の設定でエントリーしました。注文はいわゆるHarf&Harfではなく、売りのみのトラップを仕掛けるコアレンジタイプです。
というのも、テクニカルチャートを見ると目線は下方向、下げる余地が大きいと判断し売り仕掛けとしました。
またDTブースト戦略はスワップポイントがプラスになる注文が原則です。2023年6月現在、EUR/AUDの売りポジションはスワップポイントがプラスになっています。
仮に中期的にポジションを保有することになっても、マイナススワップポイントを抱える心配がないのは大きなメリットですね。
注文を発注後、レートは1.62550から上昇し上限の1.6500に到達。そこで1.6220以下の新規注文を取消し、その分1.64777で1万通貨を成り行きで1万通貨新規注文を発注しました。
そうすることによって、より優位なポジションを保有することができたわけです。
では、結果はどうなったでしょうか?
6月1日に初の決済があり、すべての注文が6月2日に決済されました。
1週間以内で発注から全注文利確まで、すべてのトレードを終えることができました。
獲得利益はスワップポイントを含め、¥28,320でした^^
なるべく短期間で利益とスワップポイントを獲得し、資産運用にブーストをかけるDTブースト戦略の目標を達成するトレードができました。
強い通貨を買い、弱い通貨を売る。
この基本に忠実に従いながら、今後も利益を獲得していけたらと思います。
それでは、また。