2020/09/24
FXの手数料とは? FXにかかる手数料とコストを40%削減する方法
FXで外貨投資を行い収益を上げたいところですが、気になるのがFXトレードにかかる手数料です。高い手数料がかかってしまうのならFXをするのをためらってしまいますよね。
では、FXの手数料はどの程度かかるのでしょうか? 実のところ、FXではスプレッドという形で取引手数料を支払うことになりますが、コストを削減する方法があります。
FXの手数料について徹底解説しますので、FXトレードで少しでも取引コストを抑えたい方はぜひ最後までご覧ください。
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FXの手数料とは? FXに関連する主な手数料5つ
FXの手数料にははどんなものがあるのでしょうか? 初めに、FXに関連する手数料を5つお伝えします。
- FX口座開設手数料と口座維持手数料
- FX取引手数料
- 入金と出金手数料
- ロスカット手数料
- FXのスプレッド
FX口座開設手数料と口座維持手数料
現在、FX口座開設手数料とFX口座維持手数料がかかることはありません。どのFX会社でも0円に設定していますので、この手数料に関しては考える必要はないでしょう。
ただし、万が一、FX口座開設・維持手数料を有料としているFX会社があれば、優良会社とは言えません。そのようなFX口座を利用する必要はありませんので無視しちゃいましょう。
FX取引手数料
気になるのは取引手数料ですよね。株取引では必ず取引手数料がかかりますから、道理から考えるとFX取引でも手数料がかかるんでしょ? と考えるのが筋です。
しかし、FXでは「取引手数料」という名目で手数料が徴収されることはほとんどありません。通常、どのFX会社も取引手数料は0円に設定していると考えてください。
ただし、実際には「スプレッド」という形で取引手数料を支払うことになります。スプレッドについては後述します。
覚えておきたいのは、一部のFX会社で1000通貨単位の取引をしたとき取引手数料がかかることです。
現在、この2社で1000通貨単位取引における取引手数料が設定されています。
- FXプライムbyGMO:1万通貨未満の取引において片道手数料1通貨当たり3銭
- マネックス証券(FX PLUS):1万通貨未満の取引において1000通貨あたり30円
(※各社ホームページ参照)
平たく言うと、上記2社では1000通貨単位ごとに30円の手数料がかかる、ということです。これは新規取引時に30円、決済取引時にもう30円かかるという意味になります。
1万通貨以上の取引に手数料はかかりませんが、FX初心者は相対的にリスクを抑えられる1000通貨単位の取引をすることが多くなると思います。
その場合、1000通貨単位の取引に手数料がかかるか否かはコスト負担に大きな影響がでますから、とりわけFX初心者は1000通貨単位取引手数料がかからないFX口座の選択が無難です。
1000通貨単位取引で30円の手数料がかかるということは、どの程度のコスト負担になるのか計算してみました。
たとえば、1000通貨の新規決済と決済取引を1か月合計200回したとします。すると、
- 30円×2(新規+決済)×200回=1万2000円
1か月で合計1万2000円の取引手数料がかかる計算になります。後述しますが、スプレッドでもコストがかかり、別途取引手数料がかかるということは、それだけコスト負担が大きくなるということです。
1000通貨単位取引をしようと考えているFX初心者の方は、少なくとも初めは1000通貨単位取引手数料のかからないFX口座を利用することをおすすめします。
1000通貨単位取引でも手数料のかからない、初心者向けのおすすめFX口座はこちらです↓
入金と出金手数料
FX口座を利用してFX取引をしますが、初めにFX口座に入金してからトレードを始め、FX口座のお金を出すには出金手続きをする必要があります。
この入金と出金の手数料は、ほとんどのFX会社で原則無料となっています。たとえば、FX初心者向けのFX口座「外為どっとコム」や「みんなのFX」のホームページを見ると、入出金手数料についてこのような記載があります。まずは外為どっとコムから。
みんなのFXのホームページでは…
以上のように、入出金手数料は原則無料です。
しかし、注意しておきたいのは入金に関してです。
入金手数料は “原則” 無料なのですが、なぜ原則という言い方なのかといいますと、FX口座経由でオンラインバンクにアクセスし、ダイレクト入金(リアルタイムでの入金方法のこと)手続きをすれば無料という意味です。
もし、銀行ATMからFX口座への入金手続きをした場合、銀行ATM手数料は自己負担となります。
上で紹介した画像と同じものですが、みんなのFXのホームページに記載されているように、ダイレクト入金ならば手数料無料になります。
入金手数料を節約したいならば、
- FX口座にログイン⇒入金申請⇒オンラインバンクへ飛ぶ⇒入金手続き⇒入金完了
この方法で入金してください。
手数料を0円にする重要な方法ですので繰り返しますけど、入金手続きは必ずFX口座経由でオンラインバンクにアクセスし、入金しましょう。
ロスカット手数料
FX会社の一部ではロスカット手数料を設定しています。
ロスカットとは、FX口座内の証拠機維持率が一定以下になった場合、保有中の通貨を強制的に決済する機能のことです。投資家の資金保護を目的にFX各社設定してます。
しかし、為替相場が急変し資産が目減りすることがあるのは確かです。FX会社の指定範囲を超えるとロスカットとなり、ロスカットが施行されると手数料が発生してしまうのです。
ロスカット手数料を設定している会社を挙げてみます。
1万通貨単位あたり500円(税込)の手数料がかかりますから、もし5万通貨ロスカットされると手数料が2500円かかることになります。
また、上で挙げた1000通貨単位取引に手数料がかかる2社(FXプライムbyGMOとマネックス証券)の場合、1000通貨単位のポジションがロスカットになった場合もロスカット手数料が発生します。
ロスカットにならないように十分に注意してFXをすることが重要ですが、上級者でもロスカットに絶対ならないとは言えません。
万が一ロスカットになったとしても余分の手数料がかからないよう、ロスカット手数料を設定していないFX口座を利用するのが賢明だと思っています。
ロスカット手数料のかからないFX初心者向けのおすすめ口座はこちら↓
FXのスプレッド
FXのスプレッドとは、買値と売値の差のことです。スプレッドがFXの取引手数料に代わるものですから、よく覚えておいてください。
FX取引ツールで実際に提示されている為替レートを見てみましょう。
米ドル/日本円の取引レート画像です。左側の数字が【122.813】、右側が【122.832】となっていますね。数字の上に小さく表示されているように、左側が売値、右側が買値となります。
中央上部分に【1.9】という数値が見えると思いますが、これがスプレッドで売値と買値の差です。このスプレッドが実質上FXの取引手数料になります。
ちなみに、FX専門用語で、買値をASK(アスク)、売値をBID(ビッド)と言います。この二つの単語はよく使いますのでついでに覚えておいてください。
このスプレッドはFXだけに採用されているわけではありません。たとえば、海外旅行へ行くとき空港の銀行で両替するとします。銀行で提示される為替レートにもスプレッドがあるんです。
- TTS:日本円を外貨に両替するときのレート
- TTB:外貨を日本円に両替するときのレート
米ドルと日本円の両替なら、大手銀行の提示レートはたいてい
- TTS:仲値+1円
- TTB:仲値-1円
このように設定されています。(※仲値とは当日の取引レートのこと)
実店舗での外貨両替にもスプレッドがあり、そのスプレッドが為替手数料にあたるわけですね。
この為替両替をオンライン取引で行うのがFXと考えられます。
上のドル円スプレッドの例で言えば、
- TTS:122.832円
- TTB:122.813円
このようになります。言い換えれば、TTSは日本円を売って米ドルを買う時に適用になり、TTBは米ドルを売って日本円を買う時に適用になるレートです。
繰り返しになりますが、スプレッドが実質上の取引手数料であること、覚えておいてください。
ここまでで、FXに関わる5種類の取引手数料について説明しました。
ここからは、FXトレードの取引コストを削減する方法をお伝えします。FXで利益がでても手数料が高くつくのでは、利益が半減してしまいますからね。
取引コストを削減する方法を詳しく説明しますので、しっかり銘記してください。
FXトレードの取引コストを40%削減する方法
FXのスプレッドが実質上の取引手数料になるわけですが、ここから理解したいのは、
- スプレッドの幅によってどれほどの手数料になるのか
- 手数料による取引コストを削減する方法
この2点です。
近年、FX会社の米ドル/日本円の平均スプレッドは約0.5銭ですが、米ドル/日本円を1万通貨取引した場合、スプレッドが0.5銭ならば手数料はいくらになるのでしょうか? 計算式はこのようになります。
- 0.5銭×10,000=50円
スプレッドによる手数料は50円です。同じ取引を100回したならば、実質上の取引手数料は5,000円になるわけですね。
仮の話ですが、0.5銭よりも狭いスプレッド、たとえば米ドル/日本円のスプレッドが0.3銭のFX口座で取引するとどうなるでしょうか?
- 0.3銭×10,000=30円
- 30円×100回=3,000円
ドル円スプレッドが0.3銭のFX口座で100回取引した場合は3,000円の手数料になります。つまり、ドル円スプレッド0.5銭のFX口座を利用するより40%のコスト削減になるのです。
ここがポイントです。ドル円スプレッドが0.5銭かそれ以上のFX口座がありますが、それよりも狭いFX口座を利用することで手数料を抑えることができます。
ドル円スプレッド0.5銭以上のFX口座の一部を挙げてみると、
- 新生銀行:0.5銭
- FXプライムbyGMO:0.6銭
- アイネット証券:0.7~1.0銭
- 外為オンライン:1.0銭
このようなFX口座があります。外為オンラインはFX初心者向けで、私も利用したことがありますが、取引ツールがシンプルで非常に使いやすいと感じました。
しかし、スプレッドによる取引手数料という観点から見ると、少し敬遠したくなってしまうのが本音なんですよね。
取引コストを削減するために、ドル円スプレッドを0.3銭に設定しているFX会社を利用したいところです。
スプレッドの狭いおすすめFX口座
そこで、こんな条件を満たすFX会社を探してみました。
- ドル円スプレッドが0.3銭以下
- 1000通貨単位取引取扱FX会社
- 1000通貨取引でも取引手数料無料
- ロスカット手数料無料
- 入出金手数料無料
この条件を満たすFX会社はこちらです。
条件を満たしたFX会社は他にもいくつかあったのですが、私が実際に利用して「使いやすいなぁ」「FX初心者向きだなぁ」と思えたFX会社に限定すると、上の3社になりました。
各社特長が少し違いますので、自身のニーズを満たしてくれそうなFX会社を選んで利用していただければと思います。
FXの手数料 まとめ
FXに関連する手数料を解説させていただきました。主な5つの手数料は、
- FX口座開設手数料と口座維持手数料(無料!)
- FX取引手数料(ほとんど無料だけど例外あり)
- 入金と出金手数料(ほとんど無料だけど例外あり)
- ロスカット手数料(一部のFX会社で徴収)
- FXのスプレッド(スプレッドの狭いFX口座が必須!)
以上の手数料でしたが、取引コスト削減のポイントはスプレッドです。狭いスプレッドのFX口座を活用して取引手数料を抑えながらFXトレードをしましょう。
それでは、また。