2020/09/24

外貨預金とFXの違い?どっちがおすすめ?メリット・デメリットを比較

投資をして資産を増やしたいと考えているかもしれません。資産運用の有力候補の一つに外貨投資がありますが、「外貨預金」と「FX(外国為替証拠金取引)」の2種類が代表的投資法ですよね。

外貨預金とFXにはどんな違いがあるのでしょうか? どっちがおすすめなのでしょうか? 結論から言いますと、FXが断然おすすめです

外貨預金もFXも外貨投資という面は同じですが、利便性や為替手数料を考えるとFXに優位性があります

この記事では外貨預金とFXの違いを徹底比較し、それぞれのメリットとデメリットを把握したうえで、最後にリスクを抑えた投資法「FXのレバレッジ1倍取引方法」を紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

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外貨預金とFXの違い?どっちがおすすめ?メリット・デメリットを比較

ここから外貨預金とFXの違いやメリット・デメリットを比較していきます。まずは比較一覧表をご覧下さい。

筆者作成

外貨預金とFXは各方面で違いがあります。各項目の違いやメリット・デメリットを以下、解説していきます。自身にはどっちの投資法が合っているのか考えながら見てみてください。

投資口座の違い

外貨預金とFXは運用する口座に違いがあります。

  • 外貨預金:銀行口座
  • FX:FX口座

基本的な部分ですが、銀行口座でFXトレードはできませんし、FX口座で銀行定期預金はできません。口座の種類が違えば利用目的も違います。

また、どの銀行口座でも外貨預金ができるわけではないことを覚えておいてください。外貨預金をするためには、

  • 利用銀行が外貨預金を取り扱っている
  • 外貨預金口座を開設済み

この2つの条件を満たして初めて外貨預金が始められます。

また、銀行口座開設のとき、登録する住所に本当に住んでいることを証明するため、公共料金レシートの原本の提出が求められることがほとんどです。

先日、あるオンラインバンクの開設申請をしたのですが、ちょっと面倒と思いました。

一方でFX口座の開設は比較的簡単です。たいてい10分以内で申請完了しますし、提出する書類は本人確認書類1点(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証等)です。

オンラインでアップロードによる提出ができるので、スマホがあれば面倒なく開設申請ができます。

口座開設という面を比較すると、FX口座にメリットがありますね。

投資手法の違い

外貨預金とFXは両方とも外貨投資ですが投資手法に違いがあります。

  • 外貨預金は外貨の現物を実際に売買する
  • FXは差金決済取引なので外貨の現物を取引はしない

差金決済取引とは、リアルタイムの為替レートに基づいて売買を行い、その差額が損益となる取引のことです。

ですから、FXでは日本円での売買をするだけで実際に外貨の売買はしないということ、覚えておいてください。

この違いが自分にどんなメリット・デメリットがあるのかと考えるかもしれません。私は外貨預金とFXどちらも経験済みですが、どっちも同じように投資できるというのが率直な感想です。

というのも、外貨預金では外貨現物を取引するとはいえ、実際に外貨を手に取って預金するわけではなく、オンラインバンクが普及した今、外貨を目にすることはないんですよね。

だから、投資手法の面で、感覚的には外貨預金とFXに大きな相違はないと思っています。

取引手数料の違い

どの投資方法でも気になるのが取引手数料ですよね。極端に言えば、投資自体で利益を出しても取引手数料がバカ高いと利益が半減してしまいます

では、外貨預金とFXの取引手数料はいくらくらいなのでしょうか?

投資対象の通貨によって手数料に多少の違いがあるのですが、メジャーな取引対象である米ドルを一例として手数料を比較してみます。

外貨預金(定期預金)をする場合、日本円を米ドルに両替する必要があります。この時にかかる手数料を為替手数料というのですが、為替手数料を低く設定しているオンラインバンクを参照すると、1米ドルあたり25銭の為替手数料がかかります。(楽天銀行参照)

たとえば、1万米ドル(約110万円分)を預金する場合、2500円の為替手数料がかかる計算です。(満期時、ドルを円に戻すときも同等の為替手数料がかかります

FXではスプレッドという手数料がかかりますが、米ドル/日本円を取引するとき、多くのFX会社でスプレッドが0.3銭(1米ドルあたり)に設定されています。

ですから、1万米ドルの取引ならば

  • 1万×0.3銭=30円

為替手数料は約30円です。

  • 外貨預金の為替手数料:2500円
  • FXの取引手数料:30円

比較すると一目瞭然、手数料が桁違いなんですよね。はっきり言って外貨預金の為替手数料はぼったくりだと思っています。

為替手数料が安く設定されているオンラインバンクでも、FXの83倍の手数料がかかるわけですから、これは外貨預金の大きなデメリットだと言わざるを得ません。

取引コストを抑えて外貨投資するなら、FXが圧倒的に有利です。

収益率の違い

外貨預金とFXの両方では利息が付与されますが、利息額からおおよその収益率を算出し比較してみます。比較条件は以下の通りです。

  • 外貨預金:楽天銀行で米ドルを1年定期預金したときの金利
  • FX:FX口座で米ドルを買い、年間付与見込みスワップポイントを収益率に変換(参照FX口座:みんなのFX

この条件で計算した結果が上の表にある通りです。

  • 外貨預金金利:米ドル定期預金1年もの0.80%
  • FX収益率:約1.79%

(データ:2018年9月)

楽天銀行の米ドル預金金利を確認したところ…

画像元:楽天銀行アプリ

1年ものは0.80%(税引前)に設定されていました。

一方で、FX口座は初心者向けのみんなのFXを参照しました。2018年9月末時点で米ドル/円のスワップポイントは54円/日となっています。(※スワップポイントは日によって変動することがあります。固定ではありません

毎日54円付与されるとし1年間(365日)米ドルを保有した場合、収益率はこのように計算できます。(レバレッジはなしとします)

  • (スワップポイント54円×365日÷投資金110万円)×100=約1.79%

FXで米ドルを運用した場合、収益率は1.79%の見込みです。米ドル金利が変動するとスワップポイント額も多少変動しますので、あくまでも“見込み”ですが、それでも外貨預金金利と大きな差があるのは確かです。

外貨預金の場合、銀行の取り分が多いのかもしれませんね。いずれにしろ、比較するとFXでの運用が優位なことは明らかです。

しかもこの計算式はレバレッジなしで運用した場合としています。もしリスクが高くならない程度にレバレッジをかけたとしたら、収益率はもっと高くなります。

  • 参考⇒レバレッジ2倍で運用すると収益率見込みは3.58%(FXレバレッジは最大25倍)

利息の受取時期の違い

次に、利息の受取時期を比較してみましょう。正確に言うと、外貨預金の場合は利息、FXの場合はスワップポイントになりますが、それぞれ受取時期が異なります。

外貨預金の利息受取タイミングは定期預金が満期になったとき、または中途解約したときに受け取ります。平たく言えば、定期預金中は利息を受け取れません

FXの場合、ほぼ毎日スワップポイントが付与され、付与されたスワップポイントはFX口座に入ります。ですから、FXではコツコツ利息を貯めていく感覚です。

ただし、FX口座に関して注意点が一つあります。付与されたスワップポイントをすぐに出金できるFX口座とそうでない口座があるんです。

貯まったスワップポイントを出金したくても保有外貨を売るまでは出金できないという縛りがあると、FX口座のメリットが半減してしまいます。

FX口座でスワップポイントをコツコツ貯めたい方は、付与されたポイントを随時出金できるFX口座を選択するのが賢明です。

決済前にスワップのみ引き出せるFX口座、こちらにまとめてあります↓

決済前にスワップポイントを引き出しできるお得なFX口座とは

投資終了のタイミングの違い

最後に比較したいのは、投資終了のタイミングです。外貨購入後、どのタイミングで運用を終えることができるでしょうか?

  • 外貨預金(定期預金):満期時または中途解約時
  • FX:任意

外貨預金(定期預金)を始めた場合、満期にならないと運用を終了させることができません。途中で預金をやめたいと思っても中途解約違約金がかかり、元本割れする可能性があります。

【用語解説:元本割れとは】
・元本割れ(がんぽんわれ):損失によって当初の投資金をわりこんで資金がマイナスになること。

FXのメリットの一つですが、運用は任意で、随時終了することができます。極端に言えば、外貨を買ってから3分後に売却してしまうことも可能です。

あまりにも早く運用を終えてしまったからといって違約金が発生することもありません。

外貨預金よりFXのほうが融通がきく投資法と言えるでしょう。

ここまでで外貨預金とFXの違いを徹底比較し、どっちがおすすめの投資法なのか考えてみました。

比較してお気づきになったかもしれませんが、外貨投資をするなら断然FXが優位です外貨預金は為替手数料がバカ高く、金利も低く、融通もきかない最悪の投資法なんですよね…。

外貨投資をするなら外貨預金だけは絶対やめましょう。

FXでおすすめのレバレッジ1倍取引方法

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じゃあFXで外貨投資をしてみようかなぁ、でもどうやって投資したらいいんだろう? FXもリスクがあって危険な投資なのでは…? と思っているところでしょうか。

もちろんFXも資産運用ですからリスクはゼロではありません。しかし、リスクをできるだけ抑えた投資方法があるんです。それは、

  • レバレッジ1倍取引方法

これです。FXで腰を据えてしっかり投資をしたいなら、とりわけFX初心者にはレバレッジ1倍のFX取引を強くおすすめします。

では、FXのレバレッジ1倍とは何か、どのように取引するのか、以下順を追って見ていきましょう。私が実際に取引するFX取引画面も公開しますよ。

レバレッジ1倍とは

外国為替証拠金取引のFXはレバレッジをきかせた外貨投資ができます。

レバレッジとは、てこ、またはてこの原理、という意味があります。てこがあると小さな力で大きなものを動かすことができますよね。FXはてこの原理で為替取引ができるんです。

  • 小さな力⇒証拠金
  • てこ⇒レバレッジ
  • 大きなもの⇒各種外貨

まずはこの3つを頭に入れておいてください。さらに分かりやすく説明しますね。

FXを平たく言うと、少額の証拠金をFX会社に預け、証拠金の最大25倍分の外貨を運用できるのがFXです。そして、最大25倍のてことなるのがレバレッジと言われています。

たとえば、米ドル/日本円レートが100円のときに1万ドル分の米ドルを取引するとします。レバレッジ25倍で取引するなら、必要になる証拠金額は約4万円です。(FX会社によって証拠金額が少々違います)

このようにFXはレバレッジをきかせられる金融取引で、上の例で言えば4万円という少額の証拠金で100万円相当の米ドルを運用できるのです。

しかし、FX初心者が初めからレバレッジ25倍の取引を行うのは少々リスクが高くなります。というのも、レバレッジが高いほど取引リスクが高くなるという原則があり、損失を出しやすくなるからです。

そこでおすすめしたいのがレバレッジ1倍の取引です。

レバレッジ1倍とは、レバレッジを全くかけない取引を指しています。米ドル/日本円レートが100円のとき1万米ドル取引するとき、FX口座内に100万円入金しているならレバレッジはかけていないことになります。

上で比較した外貨預金はレバレッジ取引はありませんので、外貨預金=レバレッジ1倍と言えます。

つまり、FXのレバレッジ1倍取引とは、FX口座を活用して外貨預金するようなものとイメージしてください。

FXの取引リスクの一つはレバレッジによる損失リスクです。しかし、FX初心者にとってデメリットになりかねないレバレッジをかけず、且つ為替手数料や収益率といったメリットを活かして取引すれば、効率よく収益を上げる可能性が高まるのです。

レバレッジ1倍取引は、外貨取引分の資金をFX口座内に入れるだけでOKです。たとえば、上で挙げたように米ドル100万円分運用するなら100万円をFX口座に入金します。さらに例を挙げるなら、

  • ユーロ/日本円レート130円:1000ユーロ取引⇒13万円入金
  • 豪ドル/日本円レート80円:1万豪ドル取引⇒80万円入金
  • トルコリラ/日本円レート17円:1万トルコリラ取引⇒17万円入金

このように取引量に応じた金額をFX口座に入金すれば、リスクを極力抑えたレバレッジ1倍のFX取引ができるんです。

実際私もトルコリラ/日本円をレバレッジ1倍で取引しています。私のFX口座とそのやり方をご紹介しますね。

私のFX口座をお見せします! 低レバレッジ外貨投資方法

まずは私がトルコリラ/日本円を運用する外為どっとコムの取引画面を見てみます。

トルコリラ/日本円を1万通貨運用中ですが、必要証拠金は8000円です。

そして、外為どっとコム口座に入金してある有効資産は22万7844円ですから、実質上のレバレッジ(実効レバレッジという)は約0.79倍で、レバレッジ1倍をきっています。

ちょっと慎重すぎるんじゃないの? っていうほどリスクを抑えた外貨投資ですね。

ちなみに、実効レバレッジはこのように計算します。

  • 外貨運用額÷有効資産=実効レバレッジ

この計算式に私のトルコリラ運用を当てはめてみると、

  • 18万1870円÷22万7844円=約0.79倍

このように計算できます。(有効資産=自己資産+保有中の外貨損益)

上でも少しふれましたが、これから運用しようと思っている通貨量以上の資金をFX口座に入金すれば、レバレッジ1倍以下のリスクを抑えたFXができます

ぜひやってみてください。

レバレッジ1倍向けのおすすめFX口座3つ

私はこれまで様々なFX口座を開設し利用してきましたが、FX初心者におすすめできる口座はいくつかあります。

どのFX口座もレバレッジ1倍向けのおすすめ口座で、それぞれ特徴がありますので、まずは気に入った口座を開設し取引してみてください。

レバレッジ1倍向けのおすすめFX口座はこちらです↓

どのFX口座も純国内FX会社なのでサポートも行き届いています。3口座とも利用中ですが、取引ツールも使いやすく機能性が非常に高いと感じています。

外貨預金とFXの違いを比較 まとめ

この記事では外貨預金とFXの違いを徹底比較しました。

  • 投資口座の違い
  • 投資手法の違い(どっちもオンラインでできます)
  • 取引手数料の違い(外貨預金はぼったくりです
  • 利息金額の違い(FXのほうが倍の収益率を見込めます
  • 利息の受取時期の違い(外貨預金は融通きかない
  • 投資終了タイミングの違い(外貨預金に縛られる~

外貨投資をするならFX口座でレバレッジ1倍取引がおすすめです。外貨預金をする感覚で資産運用ができますよ。

それでは、また。

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