2018/10/05

FXとは何か? FX初心者でも5分で理解できるようにわかりやすく解説

近年、20~40代だけでなく比較的年齢層の高い50~60代の方もFXに関心を抱き、FX取引を始めています。

FXとは何か、FXについて全く知らない初心者の方でも理解できるようにわかりやすく解説したいと思います。これからのFX投資の参考にしてください。

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FXとは何か? FX初心者でも5分で理解できるようにわかりやすく解説

この記事ではこのような順序でFXとは何か説明していきます。

  • FXとは
  • FXはレバレッジを利用し少額の資金で為替投資ができる
  • FXは2国間の金利差でスワップポイントを受取れる
  • FXは原則24時間取引できる
  • FXに潜む2つの危険 | 為替リスクと金利リスク
  • FXの始め方 | 準備しなければいけないもの5つ

この記事を読み終えた時点でFXトレードのベースができあがるはずです。最後までどうぞご覧ください。

FXとは

FXとは

FXとは、外国為替証拠金取引の英語表記[Foreign eXchange]の略称です。

FXとは2国間の通貨を取引し、売買の差額が利益となる取引になります。

たとえば、米ドルと日本円(USD/JPY)を取引したとしましょう。レートが1ドル110円のときに1万米ドル買ったとします。

(1万米ドルはイチマンベイドルと読みますが、FXの専門用語で「1万通貨」と言われることが多いです。ついでに覚えておいてください)

1万通貨ということは、

  • 10000×110=110万

日本円で110万円分の外貨取引になります。

その後、ドル円レートが120円になり売却したとします。1万米ドル保有していたわけですから、売却した時は日本円で120万円分の米ドルを売ったことになります。

つまり、米ドルを110万円分買い、売ったとき1万米ドルの価値は120万円だったので、その差益は10万円です。

この利益のことをFX用語で為替差益と言いますが、為替差益10万円があなたの利益になるということです。

もう一つの取引方法もあります。上の例は買い⇒売りで為替差益を手にしましたが、

  • 売り⇒買い

この手順で為替差益を得ることも可能です。FXの特色の一つですので強調しておきますが、FXは買いから取引を始めるだけでなく売りからも取引を始めることができます

たとえば、レートが1ドル110円のときに1万米ドル売ったとします。ドル円レートが100円のときに1万米ドルを買い戻すと為替差益はいくらになるでしょうか?

  • 110万-100万=10万

為替差益は10万円です。このように売り⇒買いの手順で取引をしても為替差益を手にすることができるのです。

簡単にまとめると、

  • 為替レートが上昇しそうなときは「買い⇒売り」
  • 為替レートが下落しそうなときは「売り⇒買い」

この手順で利益を手にすることができるのがFXです。

ただし、売買差額がマイナスなら損失を被るということもお忘れなく。

FXの危険とリスクについては後述します。

FXでドル円取引

FXはレバレッジを利用し少額の資金で為替投資ができる

FXは比較的少額の資金で為替投資ができると言われていますが、その理由はレバレッジをきかすことができるからです。

レバレッジとは、てこまたはてこの原理という意味ですが、本来大きなものを小さな力で動かすことができるのが “てこ” ですよね。FXではてこをきかすことができるんです。

具体的に言うと、為替取引の担保として証拠金をFX会社に預け、その証拠金の最大25倍までの外貨を運用できる。これがFXとレバレッジの仕組みです。

上の例をもう一度引合いに出して考えてみましょう。

ドル円レートが110円のときに1万通貨取引した、つまり約110万円分の米ドルを買ったことになります。このときの取引量は110万円分の米ドルですが、取引に必要な投資金は110万円ではありません。

110万円を用意して110万円分の米ドルを運用することも可能なのですが、110万円は “少額” ではないですよね。そこで活きてくるのがレバレッジです。

110万円分の米ドルを運用するときに必要な証拠金はいくらでしょうか?

  • 110万÷25=4万4000

レバレッジが25倍ならば、必要となる証拠金は約4万4000円です。(FX会社によって若干の差はあります)

米ドル現物を1万ドル分購入するのなら110万円必要になるわけですから、それと比較するとFXの必要証拠金44,000円で110万円分の米ドルを運用できるのは少額投資と言えると思います。

レバレッジが高いほど取引リスクも高くなる傾向にあるので、FX初心者はとりわけレバレッジの高さには注意する必要があるのは確かです。

しかし、レバレッジを上手にコントロールして取引すれば、比較的少額で為替投資ができます。これはFX取引の醍醐味の一つです。

FXは2国間の金利差でスワップポイントを受取れる

FXでは為替差益のほかにもう一つ利益を得る方法があります。それはスワップポイントです。

スワップポイントとは、2国間の金利差によって受け取れる利息のことです。

政策金利の高い通貨を買って低金利の通貨を売ると、たいていスワップポイントを受取れることができます。(FX会社によって付与される量に差があります)

金利の高い通貨と低い通貨を知るために、現時点での各国政策金利を確認しておきましょう。以下の図表をご覧ください。

画像元:https://www.gaitame.com/market/seisakukinri.html

金利が高い代表的な国はトルコ、南アフリカ、メキシコで、低金利なのは日本、欧州、スイスです。

ここであげたような高金利通貨を買い低金利通貨を売ることで、より多くのスワップポイントを受取れることができます。つまり、

  • トルコリラ/日本円
  • 南アフリカランド/日本円
  • メキシコペソ/日本円

このような通貨ペアを取引すればスワップポイントを貯めることができます。

どのくらいスワップポイントを受取れるか、主要FX会社のスワップカレンダーを確認してみましょう。

画像元:https://min-fx.jp/market/swap/

スワップポイントに力を入れているFX会社の一つ「みんなのFX(トレイダーズ証券)」の直近のスワップポイントカレンダーを参照してみました。

取引する通貨ペアによって付与されるスワップポイントの量に違いがあること、お分かりいただけると思います。

図表にあるようにスワップポイントはほぼ毎日受け取ることができます。土日は付与されませんが、その代替分が平日に付与されます。この仕組みはどのFX会社でも同じです。

スワップポイントで気を付けなければならないのは、高金利通貨を売って低金利通貨を買うと、逆にスワップポイントを支払うことになってしまいます

上のスワップポイント表にあるように、「買」と「売」で付与されるポイント量が違います。高金利通貨を売った場合は、スワップポイントがマイナスになっていますよね。

FX初心者に限らず経験を積んだFXトレーダーでも時々まちがうのですが、「買い」と「売り」を押し間違えると最悪スワップポイントを支払うことになってしまいます。

高金利通貨を売買するときはとりわけ注意してください。

FXは原則24時間取引できる

FXは原則24時間取引できます。土日と毎年1月1日は取引できないことがほとんどですが、それ以外の平日は24時間取引できます。

よく比較されるのが株取引ですが、株取引は朝9時~午後3時までしか取引できません。(途中1時間のお昼休憩時間もある)

しかしFXは平日なら24時間取引できるので、取引者の都合によって取引時間を変えることができるメリットがあるのです。(朝方、FX各社10分程度のメンテナンスを行い、メンテナンス中は取引不可)

なぜ24時間取引できるかというと、為替市場は日本だけでなく世界中にあるからです。為替取引市場を専門用語でインターバンク市場というのですが、世界各国のインターバンク市場はオンラインで接続されているため、24時間取引が可能というわけです。

ですから、昼間は会社で働いているという方や専業主婦で夜しか時間がないという方でも、FXで資産運用を始めることができます。

FXに潜む2つの危険 | 為替リスクと金利リスク

FXには様々なメリットがあり魅力的な投資法であるのは確かですが、投資である限りリスクも存在します。

FXとは危険な投資法ではありませんが、どんなリスクがあるのか知っておくことは取引の必須条件です。

為替リスク

前述したように、為替レートの変動を活かして売買し為替差益を手にするのがFXです。

逆を言えば、為替の変動という為替リスクによって損失を出すかもしれないのがFXなのです。

たとえば、ドル円レートが100円のとき、これからドル円が上昇すると思って1万通貨買ったとします。しかしレートは下落し、ドル円レート99円のときに売却(損切りとも言う)しました。損失は1万円です。

つまり、為替変動によって損失を被ることがあるのです。

この例は私の経験談に基づきますが、他のFX取引者のほとんどが同じような経験をしています。

というのも、FXでは為替リスクを100%避けることは不可能で、必ず為替差損を被ることがあるのです。

言い換えれば、為替リスクにどのように対応するか、その技術を少しずつ学んでいくことが大切になります。

いずれにしろ、為替リスクの概要をしっかり銘記しておいてください。

金利リスク

FXに潜むもう一つの危険、それは金利リスクです。

高金利通貨を保有すると定期的にスワップポイントを受取れることは、上ですでにお伝えしました。

しかし、スワップポイント量が変動するリスクがあります。というのも、スワップポイントは2国間の金利差によって得られるものですが、各国の金利は随時変動するからです。

金利が下げられればスワップポイントもたいてい下がります。これが金利リスクです。

現在受け取れるスワップポイントは、将来も同じように受け取れることが保証されているわけではありません。あくまでも“見込み”に過ぎないのです。

ですから、金利リスクを考えながらFX取引をするのがコツになります。“危険”というのは大げさな言い方かもしれませが、FXの為替リスクを覚えておいてください。

FXの始め方 | 準備しなければいけないもの5つ

ここまで、FXとは何か、その概要をお伝えしました。ここからはFXの始め方として、何を準備したら良いのかお伝えします。絶対に準備すべきものは5つあります。

投資金

当たり前の話ですが、FXを始めるのに資金を準備しないと投資はできません。

投資金はいくらくらい用意したら良いのでしょうか? 仮にドル円を取引するとして、レートが1ドル110円だとしましょう。取引通貨量によって必要な証拠金額は変わってきます。

  • 1万通貨=約4万4000円
  • 1,000通貨=約4,400円
  • 100通貨=約440円
  • 1通貨=約5円

これが一つの目安です。

しかし、必要証拠金分だけFX口座に入金すれば良いわけではありません。ロスカットにならないように余裕ある資金をFX口座に入れておくのがコツです。

【用語解説:ロスカットとは】
・FX口座内の資金が一定以下になると、FX会社によって強制的に保有中の外貨を決済されてしまうこと。ロスカットにならないように上手に取引するのがFXの秘訣です。

これは私の経験則ですが、短期トレードの場合、予定取引の必要証拠金×3の金額をFX口座に入れておくようにしています。

上の例で言えば、ドル円レート110円のとき1万通貨取引する予定なら、約13万2000円がおすすめ入金額です。参考までに。

取引端末

パソコンに限らず取引端末を用意するのが先決です。

  • パソコン
  • スマホ
  • タブレット

このいずれかがあれば、ほとんどのFX会社でFX取引ができます。専業トレーダーのようにプロ並みの取引がしたい場合はパソコンが必要になりますが、FX初心者はどの端末でも大きな差異はないと見ています。

身分証明書

FX口座開設を申請するときに、身分証明書の画像を送付しなければなりません。申込時の登録住所が記載されている身分証明書を準備しましょう。マイナンバーカード、運転免許証、あるいは各種健康保険証で身分を証明することになります。

画像をアップロードしFX各社に提出することになりますが(郵送も可能)、画像であろうとコピーであろうと鮮明なものでなければなりません。

一部分が不鮮明ですとFX会社によっては再提出を求められることも。二度手間は面倒ですから、その点には注意してください。

FX口座

FX取引をするのに絶対必要なのがFX口座です。銀行預金には銀行口座、株投資には証券口座が必要になるのと同様に、FX取引にはFX口座が必須です。自分にニーズを満たすFX口座を開設し取引を始めましょう。

FXの基礎知識

FX取引は株投資やその他投資法に比べ、リスクが高めの投資法です。レバレッジがきいた取引ですから、うまくいけば短時間でハイリターンを望めます。しかし、場合によっては一瞬で担保(証拠金)がなくなることも、可能性としてはゼロではありません。

知識のないままFXに挑むのは、何の準備もせずにエベレストに登るようなものです。山で遭難すると捜索隊が派遣されますが、FXで損失を被っても誰も “救命” はしてくれません。自己責任で、まずはFXの基礎知識をしっかりと頭にたたき込みましょう。

FXとは何か? まとめ

この記事ではFXとは何か、その概要をお伝えしました。FXには様々なメリットがあり、

  • FXはレバレッジを利用し少額の資金で為替投資ができる
  • FXは2国間の金利差でスワップポイントを受取れる
  • FXは原則24時間取引できる

これが主な特色でした。しかし、FXには為替リスクと金利リスクがありますから、この先それらリスクへの対処法を学ぶことをおすすめします。コツさえつかめばそんなに複雑なものではありません。

FXを始めるにあたり準備しなければいけないもの5つを参考にして、FXを始めてみてください。

それでは、また。

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