2020/05/01

FXの証拠金維持率は何%なら安心してトレードできますか? | FX初心者

資産運用には一定のリスクがあり、FX投資も例外ではありません。そこで、少しでもリスクを抑えてFXトレードするための目安となるのが証拠金維持率です。

証拠金維持率が低ければロスカットの危険がありますし、高い維持率にするには相応の資金をFX口座に入金しなければならず、負担の大きさを感じます

では、FXの証拠金維持率は何%なら安心してトレードできるのでしょうか? 多くのFX初心者が抱く疑問にお答えします。

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FXの証拠金維持率は何%なら安心してトレードできますか?

この記事では、以下の3点に要点を絞ってお伝えします。

この記事の要点

  • FXの証拠金維持率とは
  • FXトレードにおける証拠金維持率の目安
  • 通貨下落の観点からも有効証拠金を考える

それでは一つずつ見ていきましょう。

FXの証拠金維持率とは

FXの証拠金維持率とは、保有ポジションの必要証拠金に対してFX口座内入金額(有効証拠金額とも言う)の割合です。

平たく言うと、必要証拠金に対するFX口座内金額の割合になります。方程式はこのようになります。

  • 証拠金維持率=(有効証拠金÷必要証拠金)×100

たとえば、FX口座内に20万円入金し、ドル円2万通貨を保有したときの必要証拠金が8万円ならば、

  • (20万円÷8万円)×100=250%

証拠金維持率250%という計算になります。

証拠金維持率が高ければ高いほどFX取引のリスクを抑える効果があることを覚えておいてください。

さて、ここからが本題です。

FXトレードの最中、証拠金維持率は何%以上を保つべきでしょうか?

FXトレードにおける証拠金維持率の目安

FXトレードにおける証拠金維持率の目安は、2つの取引手法において異なります。

それはデイトレードやスキャルピングといった短期売買と、スワップポイントをコツコツ貯める、またはリピート系とも呼ばれる半自動売買など長期運用の2つの取引手法です。

短期売買なら300%以上

短期トレードの場合、証拠金維持率は300%以上保つのが一つの目安です。

短期トレードではポジション保有中、基本的にはずっと取引画面に張り付いて為替チャートを見続けることになります。

ですから、大きな為替変動が起きてもすぐに決済注文ができますので、長期運用ほど証拠金維持率を高く保つ必要はないと見ています。

以前、DMM FXのスマホアプリでデイトレをしたことがあるのですが、そのときはFX口座内に10万円、取引に必要な証拠金が約5万5600円でした。

そのときの証拠金維持率は約180%ですから、理想的ではありません。反面教師の短期売買ですのでマネしないでください

ちょっとしたレート変動でロスカットになる危険がありますので、デイトレードやスキャルピングの場合は維持率を300%以上に保つのがベストです。

証拠金維持率を300%以上維持できるなら、実効レバレッジは9倍以下です。最大25倍のレバレッジをかけられるFXですが、半分以下の9倍程度に保てるなら比較的リスクを抑えて取引できます。

ちなみに実効レバレッジは、

  • 2500÷証拠金維持率=実効レバレッジ

この方程式で計算できます。証拠金維持率300%ならば、

  • 2500÷300=8.33倍

レバレッジが8.33倍の計算です。いつでも決済注文を発注できるとは言え、リスク管理の面から言うと10倍以下のレバレッジでの短期トレードがおすすめです。

  • わたしが使ってみたデイトレ用FX口座⇒DMM FX

長期運用なら1000%以上

スワップポイントをコツコツ貯めるスワップトレードや、イフダン注文を繰り返すリピート系(半自動売買)は、ロスカットに引っかからないよう長期間運用するのが絶対条件です。

たとえばスワップポイントを狙ってメキシコペソを保有したとします。

1万通貨ごとのスワップポイントが5円/日の場合、1年間保有で1,825円のスワップポイント獲得見込みです。(スワップポイントが変動なしとして計算)

しかし、為替相場の変動で保有中のポジションが強制決算となれば、ロスカット後は獲得見込みだったスワップポイントは当然付与されません。

ですから、FXの長期運用は短期トレードより高い証拠金維持率を維持することが非常に大切なのです。

長期運用では、証拠金維持率1000%以上維持を推奨します。

上で挙げた実効レバレッジを求める方程式に当てはめると、

  • 2500÷1000=2.5倍

証拠金維持率1000%ならばレバレッジは2.5倍で、かなりリスクを抑えた運用と言えます。

長期運用ではできる限りレバレッジを3倍以下、つまり証拠金維持率を1000%以上維持できるようコントロールしてください。

  • FX口座内入金額を増やす
  • 保有ポジションを制御する

このいずれかの対策でリスクを抑えた為替投資が可能になります。

参考までですが、私が長年利用している積立FX(SBIFXトレード)では、レバレッジは3択です。

  • 1倍
  • 2倍
  • 3倍

これが一つのヒントになっていると思います。積立FXも長期間運用することで効率よく為替投資ができるFX商品です。

その積立FXではレバレッジを3倍までしか選択できないのには、リスク管理の面での理由があると思われます。

くどいですが、もう一度。

FXの長期運用では証拠金維持率1000%以上、実効レバレッジを3倍以下に抑えることを目安としてください。

通貨下落の観点からも有効証拠金を考える

外貨を長期間保有する長期型トレードでは、対象通貨の下落も想定して有効証拠金額(FX口座内入金額)を設定するのが重要です。

証拠金維持率はあくまでも目安で、ロスカットレートを意識してFX口座内資金を入金しておくことをおすすめします。

FXトレードにおいて、この方程式を頭に入れておいてください。

  • 下落幅(円)×保有通貨量=マイナス損益金額

この方程式をもとにFX口座に入金しておくべき金額の目安を割り出すことができます。

たとえばメキシコペソ円を10万通貨保有し、今後の予想下落幅を-1.5円とします。

ペソ円レートが約5.0円ならば、今後3.5円まで下がってもロスカットされない金額を割り出すことができるという意味です。

上の方程式に当てはめてみます。(ロスカットを証拠金維持率100%以下として計算)

  • 1.5×10=15万円

つまり、10万通貨取引に必要な証拠金に加えて15万円余分にFX口座に入金しておけば、ペソ円レート3.5円まで下落してもロスカットされず、リスクを抑えた長期保有型トレードができるというわけです。

ペソ円1万通貨の必要証拠金は約2300円ですから、

  • 必要証拠金2万3000円+リスク対応資金15万円=17万3000円

メキシコペソ円10万通貨運用に必要な証拠金は17万3000円の計算です。

長期保有型トレードでは証拠金維持率を1000%維持するという観点も重要ですが、予想下落幅から有効証拠金を割り出すことも大切です。

ロスカットレートをなるべく低く保てるようにFX口座内資金を調整することを、資金管理する、といいます。

しっかり資金管理してFXトレードしましょう。

FXの証拠金維持率は何%なら安心か? まとめ

FX初心者が抱く疑問、FXの証拠金維持率は何%必要か、の答えを得ることができました。

  • 短期トレード:300%以上
  • 長期運用:1000%以上

証拠金維持率を意識することは重要ですが、長期保有型トレードの場合は、資金管理が非常に重要です。

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