2020/09/24
FX各社のロスカット基準値からみる、利用価値の高いFX口座とは
どのFX口座を利用するにしても必ず設定されているロスカット基準値をご存知でしょうか?
これからFX取引を始める方も、すでにFX取引をされている方も、ロスカットとその基準値を知らずにFX取引をするのはロープを一切使わずにバンジージャンプするようなもの。あっという間に為替市場から抹殺されます。
そしてFX口座によってロスカット基準値が違いますので、ロスカットを理解した上で利用価値の高いFX口座を認識する必要があります。
今後のFX収益率に大きく関わってくるロスカット基準値について、今回詳しく見ていきましょう。
【この記事の要点】
- ロスカットとは
- ロスカットとワンセットの証拠金維持率とは
- FX各社のロスカット基準値
- 基準値20%と100%では何が違うのか?
- 利用価値の高いFX口座は?
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ロスカットとは
ロスカットとは、現在保有している通貨が強制的に反対売買(決済)されることを言います。
目的はFX投資家の資金保護が最大の目的ですが、実際にロスカットに遭うとかなり悔しいです。
このロスカット規定はどのFX会社でも設定されており、ロスカットのないFX口座はありません。
ポジションが買いポジションでも売りポジションでも関係なく、一定のラインに達すると自動で決済が行なわれてしまいます。
買いポジション保有中なら売り決済、売りポジションなら買い決済が強制的に行なわれるということです。
では、どの時点でロスカットが施行されるのでしょうか?
先ほども少しふれましたが、FX口座によってロスカット基準値が異なりますが、この基準値は証拠金維持率の数値を基に算出されるのが一般的です。
証拠金維持率とは
証拠金維持率とは、有効証拠金額に対する必要証拠金額の割合のことです。以下の計算式で証拠金維持率をもとめることができます。
- 証拠金維持率=(FX口座内金額÷必要証拠金額)×100
たとえば、FX口座内に10万円、必要証拠金が4万円だとすると、現在の証拠金維持率は250%という計算になりますね。
この証拠金維持率が何パーセントか。これでロスカット実行の可否が決定されるというわけです。
FX各社のロスカット基準値【最新版】
では、以下FX各社のロスカット基準値を確認してみます。参考にご覧ください。
- 外為オンライン:20%
- アイネット証券:25%
- ライブスターFX:25%
- マネーパートナーズ:40%(nano口座は100%)
- SBIFXトレード:50%
- DMM.com証券:50%
- GMOクリック証券:50%
- インヴァスト証券:50%
- FXプライムbyGMO:50%
- 外為ジャパン:60%
- 外為どっとコム:100%
- みんなのFX(トレイダーズ証券):100%
- LIGHT FX(トレイダーズ証券):100%
- マネースクエア:100%(東京ロスカット。自動ロスカットは80%)
- ヒロセ通商:100%
- JFX株式会社:100%
- セントラル短資FX:100%
- OANDA Japan:100%
(※ロスカット基準値が低い順)
あなたが今から利用しようとしていたFX口座、または利用しているFX口座のロスカット基準値が何パーセントだったでしょうか?
原則この基準値を下回った時点でロスカットが執行されます。
ロスカット基準20%と100%では何が違ってくるの?
では、上で挙げた基準値のもっとも低い20%のFX口座と最も高い100%のFX口座では、一体何が違ってくるのでしょうか?
- 20%=ロスカットになりにくいが取引リスクが若干高くなる
- 100%=20%よりはロスカットになりやすいが取引リスクを抑える効果がある
分かりやすいように例を挙げて説明してみますね。
FX口座内に10万円入金してあり必要証拠金額4万円の取引をしているとします。この場合証拠金維持率は250%であることは上でもふれました。
- ロスカット20%の場合=FX口座内金額が8,000円を下回るとロスカット
- ロスカット100%の場合=FX口座内金額が4万円を下回るとロスカット
このような設定になります。ドル円通貨ペアを取引しているとして、現在のドル円レートが110円の場合・・・
- ロスカット20%の場合=ドル円レートが100.8円でロスカット
- ロスカット100%の場合=ドル円レートが104円でロスカット
・・・単純計算をすると、ロスカットの目安は以上の通りです。
104円でロスカットになってしまうのと100.8円までロスカットにひっかからず取引できるのはどちらが良いと思いますか?
普通に考えればロスカットにひっかからないよう取引できるほうが都合が良いわけですから、当然ロスカット基準値が20%が良い! って思いますよね。
でも、いざロスカットにひっかかってしまったとしたらダメージが大きいのは、もちろん基準値20%のほうです。
ですからロスカット基準値が低いほうがロスカットになりにくいのは確かですが、取引リスクが若干高くなるというわけなんです。
では、ロスカット基準値の高いFX口座または低いほうのどちらを選択するべきなのでしょうか?
ここまで話しておいて何なんですが、明確な答えはありません。
言い換えると、FX投資家によって選択方法が変わるかと思います。あくまでも目安ですが、以下を参考にしてください。
利用価値の高いFX口座は?
各自FXトレードの経験値やトレード手法にもとづいて選択すると良いと思っています。
FX初心者はロスカット基準値の高いFX口座を選ぶ
FX初心者はなるべくリスクを抑えて取引すべきであることを考えると、ロスカット基準値の高いFX口座を選ぶことをおすすめします。
上述したFX口座で言うと、基準値が100%のセントラル短資FXやLIGHT FX(トレイダーズ証券)を選択するのが望ましいでしょう。
FX取引経験者
FX取引の経験が少しでもあるなら基準値100%にこだわらなくても良いかと。油断禁物ですが、お好みでFX口座を選別できます。
FX長期運用派
スワップポイントをコツコツとためるFXスワップ運用派は、比較的長期間ポジションを保有する取引手法になります。
そう簡単にロスカットに引っかかってしまうのは不便ですから、スワップ運用派はロスカット基準値の低いFX口座を優先して選別するのはいかがでしょうか?
もちろん取引する通貨によって取引すべきFX口座も変わってきますので、ロスカット基準値だけを基準としてFX口座の選択はできませんが。あくまでも一つの目安ということで。
ロスカット基準値よりも重要なたった一つのこと
ロスカット基準値を考察しながらどのFX口座を利用すべきか考えてみましたが、ロスカット基準値よりもさらに重要なことが一つ。それは・・・
- できるだけ高い証拠金維持率を保つこと
これがFX取引の鉄則です。証拠金維持率が高いほどリスクを抑えた取引ができます。
具体的に言うと、維持率は1000%以上が目安になります。
デイトレとスワップトレードでは維持率の目安が違うのですが、詳細はこちらの記事が参考になります↓
FX各社のロスカット基準値から見る利用価値の高いFX口座 まとめ
今回の記事ではロスカットに焦点を絞り利用すべきFX口座を考えました。FX口座を選別するときに考えたいのは、
- FX初心者はロスカット基準値の高いFX口座を選ぶ
- FX取引経験者はお好みで
- FXスワップ運用派ロスカット基準値の低いFX口座を優先して選別
この点を念頭にFX口座を選びましょう。しかしより重要なこととして
- できるだけ高い証拠金維持率を保つこと(長期運用派は1000%以上)
このFX取引の鉄則を決してお忘れなく!
それでは、また。
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