2020/05/04
FX初心者で資金が少ない人向けの投資法2つと注意点2つ
FX初心者がFX取引を始めるとき、準備できる投資金はそれぞれです。100万円用意できる人もいれば10万円の人も。ここでは、用意できる資金が少ない人向けの投資手法をお伝えします。
FXでは資金が少ない人の投資方法と資金が多い人のそれでは全く違います。
資金が少ないのに投資手法を間違うと、利益を得られないどころか損失を出してしまうかもしれません。
FX初心者で資金が少ない人向けの投資法と取引の注意点をお伝えします。しっかり頭に入れてくださいね。
【この記事の要点】
- FXの取引単位の仕組み
- 資金が少ない人向け投資法2つ
- FX少額取引の注意点2つ
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FXの取引単位の仕組み
FX取引には取引単位があり、利用するFX会社によって取引単位設定が異なります。
- 1通貨単位
- 100通貨単位
- 1,000通貨単位
- 1万通貨単位
FX会社のほとんどの口座は、上のいずれかの単位で取引をすることになります。
ドル円取引で言うと、1通貨単位ならば1ドル単位で取引でき、100通貨単位なら100ドル単位での取引、1,000通貨単位は1,000ドルごと、1万通貨単位は1万ドルごとの取引となります。
ドル円レートが1ドル=100円とすると、
- 1通貨単位取引=100円分のドル円取引
- 100通貨単位取引=1万円分のドル円取引
- 1,000通貨単位取引=10万円分のドル円取引
- 1万通貨単位取引=100万円分のドル円取引
このようになります。
ただし、FX口座ではレバレッジが最大25倍利かせられますので、上の例に当てはめて計算すると、必要となる証拠金額は、
- 1通貨単位取引=100円分のドル円取引=必要証拠金4円
- 100通貨単位取引=1万円分のドル円取引=必要証拠金400円
- 1,000通貨単位取引=10万円分のドル円取引=必要証拠金4000円
- 1万通貨単位取引=100万円分のドル円取引=必要証拠金4万円
以上の計算になります。
FX会社によって取引証拠金の計算方法は微妙に違いますが、上の計算を目安にしていただいて間違いありません。
取引単位の仕組みが分からないと少額投資のやり方が理解できません。頭に入れておいてください。
では次に、資金が少ない人向けの投資法を2つお伝えします。自身のニーズや好みに合った投資法を探してみましょう。
資金が少ない人向け投資法2つ
資金が少ない人向けの投資法として紹介できるのは2つです。
- 1通貨コツコツ投資法
- FXスワップトレード
では、これら投資法について詳しく見ていきます。
1通貨コツコツ投資法
1通貨コツコツ投資法とは、1通貨単位でFX取引をするトレード方法です。
要は、初めは最小単位でFX取引しリスクをおさえるのが目的です。
なぜ1通貨コツコツ投資がおすすめか、2つの理由を簡単にまとめました。
理由1:少額資金で取引ができる
理由の一つは少額資金で取引ができる点です。
用意できる資金が少なくても問題ありません。1通貨単位で取引できるFX業者を利用し、1通貨単位でFX取引を行なえば、資金が少なくてもFX取引を始められます。
1通貨ごとに必要な証拠金額の計算の仕方を頭に入れておいてください。
- (現レート×取引通貨量)÷25=必要証拠金額
この計算式にあてはめて考えてみます。
ドル円レートが100円で1通貨取引する場合、
- (100×1)÷25=4円
必要証拠金は4円です。
豪ドル円レートが70円のとき2通貨取引する場合、
- (70×2)÷25=5.6円
5.6円が取引に必要な証拠金です。
ご覧の通り、数円の証拠金で各外貨を取引できます。
1通貨単位取引が資金の少ない人向けの取引であること、お分かりいただけると思います。
ただし、(下で詳しく説明しますが)1通貨コツコツ取引はローリスクですがローリターンです。
ドル円レート100円のとき1通貨買い、レートが101円に変動しても、獲得リターンは1円だけです…。
FXを始めて取引するときにはリスクが抑えられるのでおすすめですが、慣れたらもう少し取引量を増やすと良いでしょう。
1通貨取引できるのはこのFX会社だけです⇒SBIFXトレード
理由2:低リスクで取引ができる
FX取引の特徴ですが、取引額が多くなればなるほどハイリターン・ハイリターンの取引となります。
各単位取引において、±1円のレート変動による差益は以下の通りです。
- 1通貨単位取引=±1円=差益±1円
- 10通貨単位取引=±1円=差益±10円
- 100通貨単位取引=±1円=差益±100円
- 1,000通貨単位取引=±1円=差益±1,000円
- 1万通貨単位取引=±1円=差益±1万円
1通貨単位取引において、たとえばドル円レートが±1円変動したときの差益は±1円です。
ドル円を1通貨保有しているとき、レートが1ドル119円から120円に変動したとすると、差益は+1円です。逆に、レートが120円から119円に変動すると、差益は-1円になります。
同じドル円通貨ペアを取引しているとき、1万通貨保有しているとします。ドル円レートが119円から120円に変動すると差益は+1万円ですが、逆にレートが120円から119円に変動すると差益は-1万円です。
要は、取引数量が多いほどハイリターン・ハイリスクな取引、というわけですね。
FX初心者がいきなり1万通貨取引するのはリスクが大きすぎます。リスクの面から見ても、FX初心者は1通貨単位~取引を始めるべきです。
取引に慣れてから少しずつ取引量を増やしていくのがベストです。覚えておいてください。
FXスワップトレード
資金が少ない人向けのおすすめ手法の2つ目は、スワップトレードです。
スワップトレードとは、長期間、高金利通貨を保有し、銀行預金の利息のようなスワップポイントをコツコツとためる運用方法です。
スワップポイントは基本的に毎日付与され、外貨を保有している期間はずっとスワップポイントをためることができますので、長期間外貨を保有するのがコツです。
なぜスワップトレードがおすすめかと言いますと、一部の高金利通貨は少額で買うことができ、かなり高いスワップポイントを受取ることができるからです。
たとえば、
- メキシコペソ円:為替レート約4.5円(スワップポイント約7円/日、1万通貨ごと)
(2020年現在のデータ。付与されるスワップポイントは時期やFX会社によって異なります)
特にメキシコペソ円はレートが4~6円を行ったり来たりしているため、1万通貨ごとの証拠金はだいたい2000~2400円ですみます。
わたしは以前、メキシコペソを保有し為替差益を狙いながらスワップポイントをもらっていました。
詳細はトレードの実績公開記事を参照してください↓
当時、スワップポイントは10~15円付与されていたので、スワップトレードのうま味が大きかったですが、今はそこまでスワップが付与されません。
それでも銀行にお金を預けるよりはるかに収益率が良いので、少額でメキシコペソなどの高金利通貨を買って資産を増やしたいですね。
上で少しふれましたが、同じ通貨でもFX会社が違うと付与されるスワップポイントが違ってきます。
たとえば、メキシコペソ円でスワップトレードするなら、このFX口座のスワップポイントが業界最高水準です↓
どのくらいの通貨量を運用するかにもよりますが、取引リスクを極力おさえて外貨運用するために最低10万円くらいFX口座に入金し取引を始めるのが良いと見ています。
FX少額取引の注意点2つ
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FX少額取引の注意点はこの2つです。
- いきなり1万通貨取引で元本割れ
- ロスカットぎりぎりの証拠金維持率で取引する
いきなり1万通貨取引で元本割れ
よくある話ですが、いきなり1万通貨単位でFX取引を行ない元本割れする失敗です。
人気のFX業者DMM.com証券は、確かにFX初心者向けのFX口座ですが、1万通貨単位~の取引です。
資金が少ないのに背伸びをしてDMM.com証券を利用し、結果あっという間にロスカット…というのはよくある話です。
上述しましたが、1万通貨単位取引は、レートが±1円で損益が±1万円です。リターンは大きいですが、リスクも大きいのが特徴なのです。
資金が少ないなら少ないで、取引量も少なめにする必要があります。
可能なら1通貨から、どんなに多くても1000通貨単位でFXを始めましょう。
1通貨単位取引でコツコツ利益を上げたいならSBIFXトレードの選択のみ。というのも国内純業者で1通貨単位取引を扱っているのはSBIFXトレードだけだからです。(外資系のOANDA JAPANにも1通貨取引はあります)
1通貨~コツコツと外貨運用したいなら、まずはSBIFXトレードを利用してFXを始めることをおすすめします。
ロスカットぎりぎりの証拠金維持率で取引する
FX業者によって強制ロスカットレベルが違います。あるFX業者は証拠金維持率100%、あるいは証拠金維持率50%を割り込んだらロスカット、のように規定されています。
いずれにしろ、ロスカットぎりぎりの証拠金維持率で取引をし、朝起きてポジション確認したら強制ロスカットになっていた…という失敗体験談をよく見聞きします。
2020年3月、新型コロナウイルスの影響で為替レートが暴落。経験豊富なトレーダーが続々とロスカットに遭いました。
コロナショック忘れない為のツイート
強制ロスカット
2020/03/09(月)
DMM -2,031,700円
LION FX -206,610円
合計 -2,238,310円朝LIONFX6時
動き始めた時点で強制ロスカットその後DMM7時に動き始め
その時点では強制ロスカットにならなかったものの、その後の急落で強制ロスカット。— なんくるFX (@nancruFX) March 10, 2020
【絶望】2200万円の大損
今回コロナショックの影響で
2200万円のロスカット😂😂YouTube更新したので
良かったら見てください😭👍🏻https://t.co/DMK1N0RAmm#FX #FX初心者 #副業 #コロナショック#ロスカット #絶望 #投資— Ryo/凡人でもFX年収1億 (@ryo_okutre) March 24, 2020
FXはレバレッジを最大で25倍きかせられるのが特徴で、少額から取引できるのは確かです。
しかし、実効レバレッジが低くなるよう、FX口座内入金額に余裕を持たせるのが絶対条件なのです。実効レバレッジの計算式は
- 実効レバレッジ=2500÷証拠金維持率
じゃあ証拠金維持率は何パーセントくらいを目安にしてFX取引したら良いのか、と考えますよね。
結論からいいますと、短期トレードは300%以上(実効レバレッジ約8倍)、スワップトレードは1000%以上(実効レバレッジ2.5倍)が目安です。詳細はこちらの記事に書いてあります↓
また、維持率も大切ですが、資金管理はさらに重要です。
簡単に言うと、ロスカットに遭わないようFX口座に余裕ある資金を入れておき、ロスカットレートをなるべく低く保たせることです。
FX口座に50万円入金し、メキシコペソ円レート5円のとき20万通貨買ったとします。
- 取引通貨:メキシコペソ円
- 運用資金:50万円
- 購入平均価格:5.0円
- 購入数量:20Lot
- ロスカットレート:約2.6円
メキシコペソ円は約4~6円のレンジで変動していますので、ロスカットレートが2.6円ならある程度安心して運用できます。
以上のように資金管理をしっかり行いロスカットされないように注意してFXトレードを行うことが重要です。覚えておいてください。
それでは、また。