2016/10/18
【NZドルFX長期運用派向け】 今さら聞けない重要項目3点とは
NZドルをFXで運用する方法はいくつかありますが、どのように取引するのがベストなのでしょうか?
- デイトレード
- スイングトレード
- 長期運用(スワップ運用)
- シストレ
- 定期外貨取引
など、代表的な取引手法があります。これら取引手法のそれぞれを理解することで、あなたにぴったりのNZドル運用方法を見つけだすことができるでしょう。
今回は、NZドルをFX口座で長期運用する方法と、長期運用するときに絶対に頭に入れておきたい重要項目を3点ご紹介します。
NZドルのFX長期運用とは
NZドルのFX長期運用とは、FX特有のスワップポイントを狙った運用方法です。
低金利通貨に対して高金利通貨を売ることで獲得できるのがスワップポイントで、銀行預金の利息のようなものです。外貨を保有している間は、定期的にスワップポイントが付与されます。
NZドルは日本円よりも金利が高いので、FX口座でNZドル/日本円(NZD/JPY)を「買う」ならスワップポイントを獲得できます。
逆に、低金利通貨に対して高金利通貨を売るとマイナススワップが発生し、スワップポイント分を支払わなければならないので注意してください。
後述しますが、2016年10月現在、NZドル/日本円のスワップポイントは約60円となっています。(ヒロセ通商参照、1万通貨保有の場合)
60円付与されるということは1年間で21,900円獲得予定となり、1万通貨の証拠金が約3万円(NZドル円レート75円とする)ですから、年利は73%の計算です。
勿論、3万円だけをFX口座に入れておくだけではリスク管理として万全ではありませんので、もう少しの入金額が必要になります。
とはいえ、日本のマイナス金利という流れから見る年利73%という数字は、非常に魅力的と言えるのではないでしょうか。
【スワップポイントに関する注意】 高金利の通貨を売るまたは低金利の通貨を買ったとしても、その取引数量相当のスワップポイント(金利差調整分)支払い額が日々蓄積され損失額が大きくなる場合があります。また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、通貨や金利動向によっては受け取り金額が縮小したりスワップポイントがマイナス(金利差分を支払う)になる可能性があります。
NZドルFX長期運用派が知っておくべき重要項目3点
では、ここからこのNZドルFX運用の核心にふれたいと思います。
NZドルFX長期運用派が是が非でも知っておくべき重要項目があります。以下、その3点をご紹介しますので、しっかり把握してください。
1.NZ中央銀行発表の政策金利
FXスワップ運用において、各国の政策金利は非常に重要です。政策金利がスワップ運用の成功の可否を決めると言っても過言ではありません。
なぜならば、政策金利が高くなれば保有通貨のスワップポイントが高くなり、逆に政策金利が下がればスワップポイントも下がるからです。
2016年3月現在、NZの政策金利は以下の通りです。
ご覧の通り、NZの政策金利は2.25%です。景気が良くなれば政策金利が上げられスワップポイント上がりますが、その逆のケースも起こり得ます。
RBNZ(NZ中央銀行)が定期的に発表する政策金利は、毎回欠かさずチェックすることにしましょう。
2016年、RBNZの政策金利発表スケジュールは以下の通りです。
- 1月28日
- 3月10日
- 4月28日
- 6月9日
- 8月11日
- 9月22日
- 11月10日
予定は変更される場合がありますが、今年は7回発表の予定となっています。
注意したいのが、8月と9月です。8月11日はお盆前、9月22日はシルバーウイーク中ですから、市場参加者が少なく相場変動が激しくなる恐れがあります。
発表される政策金利によってはNZドル相場が荒れる可能性があるので、お休み中であってもFX口座内に余裕ある資金を入金させておくなどの対処が不可欠です。覚えておきましょう。
2.NZに影響を及ぼす外部要因
政策金利はNZ国内の経済状況を如実に表したものですが、NZの景気だけでなく、NZに影響を及ぼす外部要因にも十分注意したいところです。
NZは酪農製品や肉類の輸出が主要産業であり、主要貿易相手国の第1位は中国(約18%)、第2位は豪州(約15%)となっています。つまり、中国や豪州の景気にかなり依存しているわけです。
中国や豪州の景気が悪くなればNZの景気も傾き、それら2国の景気上昇によりNZの景気も活気づきます。良くとも悪くとも影響を受けるのがNZですから、常に中国と豪州の景気動向に注意を払いましょう。
余談ですが、NZドル運用をするなら分散投資の観点から豪ドルや人民元への投資は避けましょう。それら3通貨は連動する傾向にあるからです。
管理人はNZドルを運用していますので、豪ドル運用はしていません。
NZドル運用に関する参考記事↓
3.定期的に発表されるNZ経済指標
国内景気を指し示す各経済指標に注目です。それらを逐一チェックすることで、NZの景気動向と現状が読み取れるからです。
景気動向が良いならばNZドル高、逆に景気が悪いならNZドル安に傾きます。NZドルを買い増ししたり一部のポジションを決済する参考にしましょう。
NZの主要経済指標は、以下の8つになります。
- RBNZ(NZ中央銀行)政策金利発表:年8回
- 雇用統計(失業率・就業者数増減):2・5・8・11月
- 小売売上高:2・5・8・11月
- 国内総生産(GDP):3・6・9・12月
- 消費者物価指数(CPI):1・4・7・10月
- 経常収支:貿易収支:毎月
- 住宅建設許可:毎月
- 生産者物価指数(PPI):2・5・8・11月
この中でとりわけ重要なのは、上2つ。RBNZ政策金利と雇用統計です。国内景気を如実に表す指標ですし、為替レートに直結する経済指標ですから、毎回必ずチェックすることをおすすめします。
NZドル運用におすすめのFX口座
ニュージーランドドル/日本円通貨を取引する場合、どのFX口座を利用したら良いのでしょうか?
長期運用(スワップ運用)をするという前提ならば、スワップポイントを比較して利用するFX口座を選択すべきです。
現時点で、高スワップポイントを提供し、かつおすすめできるFX会社は以下の3社です。
ヒロセ通商
- FX会社名:ヒロセ通商
- NZD/JPYスワップポイント:60円(2016年3月下旬、1万通貨ごと)
- スプレッド:1.4銭原則固定
- 注目点:取扱通貨ペアが50種類以上を誇るヒロセ通商。スプレッドも1.4銭と業界最峡水準です。管理人はトルコリラ運用でヒロセ通商を活用しています。
FXスワップ運用をするなら、現時点ではヒロセ通商がイチオシです。
- スワップポイントが平均的に高い
- EUR/NZDを取扱う数少ないFX口座
スワップポイントが高いのは絶対条件ですが、注目ポイントは2つ目のEUR/NZDが取引できるという点です。
現在ユーロはマイナス金利ですので、日本円に対してNZドルを買うよりユーロに対してNZドルを買うほうがより多くのスワップポイントを獲得できます。(1万通貨で76.3円/日、2016年3月下旬現在)
NZドル/円ですと60円のところ、ユーロ/NZドルなら+16.3円です。ヒロセ通商を利用して賢くスワップポイントを稼ぎましょう!
(注意点:ヒロセ通商ではNZD/EURではなくEUR/NZD通貨ペアですから、EUR/NZDを「売る」ことでスワップポイントを獲得できます。間違って「買い」を選択するとスワップポイントを支払うことになりますので、ご注意を。)
ライブスター証券
- FX会社名:ライブスターFX
- NZD/JPYスワップポイント:57円(2016年3月下旬、1万通貨ごと)
- スプレッド:3.6銭原則固定
- 注目点:高スワップポイントといえば、必ず名前の挙がるライブスター証券。どの通貨においても平均的に高いスワップポイントを提供してくれますので、安定したスワップ運用をしたいなら口座開設しておいて損はありません。
SBIFXトレード
- FX会社名:SBIFXトレード
- NZD/JPYスワップポイント:55円(2016年3月下旬、1万通貨ごと)
- スプレッド: 1.79銭原則固定
- 注目点:ドル円スプレッドの狭さに注目がいきがちのSBIFXトレードですが、じつはスワップポイントにも相当力を入れている優良企業です。執筆時点のスワップポイントは第3位となっていますが、平均的に高スワップ。親会社は上場企業。安心して外貨運用したいなら、イチオシのFX口座です。
また、同じSBIFXトレードの「積立FX」でも、NZドル運用ができます。こちらの定期取引は、定期積立による外貨運用です。ドルコスト平均法を活用した積立FXの概要、まとめてありますので参考にどうぞ↓
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