2016/05/08
NZドル2.75⇒2.50%へ追加利下げ 予想通りだけどレート動向は想定外の理由
12月10日、RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は政策金利を2.75%から2.50%へ引き下げることを決定しました。
今回はNZD動向とNZDスワップ運用に関する報告をさせていただきます。
NZD2.75⇒2.50%へ利下げ その後のレート動向が想定外の理由
これはあくまでも想定の範囲内。先日の記事(ニュージーランドドルでスワップ運用 今後の展開を分析してみた)の中でも…
“次の金融政策発表は12月10日。もしかしたらそのときに追加利下げの発表があるかもしれません。そうなるとレートが円高NZドル安にふれ、スワップポイントも下がる可能性がありますね”
…と、お話しました。
追加利下げは予想通りでしたが、その後のNZドルレートの動きは想定外となっています。以下のNZD/JPY日足チャートをごらんください。
12月10日、2.50%への利下げ発表後、NZD/JPYレートは79円台に突入しましたが、いわゆる「行って来い」が発生。すぐにレートは81円台に回復し、現在82.4円前後となっています。
利下げとなれば、たいていは通貨安になるものです。しかし、今回のレートの動きは想定外のものとなりました。なぜでしょうか?
主な原因は、RBNZ追加利下げ観測が後退
利下げに反して通貨高となった背景には、RBNZの今後の見通しが関係しているようです。RBNZが指摘したのは以下の3点です。
- 状況次第では追加利下げの可能性あり
- 金利2.50%によってインフレターゲットに誘導可能
- 追加利下げなしで消費者物価指数は目標レンジ内に回復する
簡単にまとめると、追加利下げの可能性はゼロでないものの今回の利下げで打ち止め、とのこと。
これ以上利下げにならないと市場が判断し、レートは通貨高基調に向かい始めたわけです。
NZドルの今後の展開は?
前回の記事では、当面76円~83円のレンジ相場ということでした。しかし、今回の「利下げ打ち止め」指摘により、83円の厚い壁を突き抜ける可能性が高まりました。
テクニカル的にも83円を突破するには、それ相応の好材料が必要と見られていましたが、「利下げ打ち止め」はそれ相応の好材料と判断できます。
近々83円突破、もしかしたら85円到達も視界に入ったかもしれません。今後の展開が楽しみです。
堀聖人、SBIFXトレードでのNZドルスワップ運用報告
私はSBIFXトレードでNZドルスワップ運用をしています。以下の画像は、NZD/JPY建玉一覧です。
- 利用FX会社:SBIFXトレード
- 取引通貨ペア:NZD/JPY
- 建玉数量:1,500NZドル
- 平均約定価格:76.1245円
- 評価損益合計:9401.8円
- スワップポイント:907.74円
(15年12月11日現在)
スワップポイント狙いでNZドルを買ったのですが、想定以上の通貨高により評価損益が大きくプラスとなっています。
76円台でもう少し買っておけば…と、ちょっと悔やんでいる今日この頃です。
ただし、同時進行で行っているZAR/JPY(南アフリカランド/日本円)スワップ運用は、とんでもないことになっています。それはまた次回、ご報告できればと思います。
SBIFXトレードで行っているスワップ運用、建玉一覧サマリーは以下の通りです。
スワップポイントは着々とたまってきていますが、南アフリカランドの下落により全体の評価損益がマイナスとなっています。
今が辛抱どころかもしれませんね。
それでは、また。
記事概要:NZドル運用に関する基礎記事、NZドルのFX取引手法や裏技、すべてまとめてみました。NZドル取引のガイドブックとして活用してください。