人民元のSDR採用 | 1分で分かるSDRと人民元投資

   2016/10/13

みなさんはこんなニュースを見たことがありませんか?

為替レート速報

リアルタイムの為替レートニュースです。画像ではドル、ユーロ、円が表示されていますが、ここに人民元が加わる日がくるかもしれません。

というのは、中国の人民元が2016年10月1日、IMF(国際通貨基金)の仮想通貨SDRにめでたく加わったのです。

しかし、SDRとは一体なんでしょうか? SDRに採用されるのってそんなに凄いニュースなのでしょうか?

今回の記事では、SDRについて、そして今後の人民元投資の見通しについて徹底解説します。

SDRと人民元投資の見通しについて徹底解説

この記事の要点は、以下の4点です。

  1. SDRとは
  2. 信用度が上がる “主要通貨” 人民元
  3. 米ドルに変わる基軸通貨になるのか?
  4. 「人民元投資」 今後の見通し

では、一つずつ要点を解説していきます。

SDRに採用された人民元

SDRとは

SDRは[Special Drawing Rights]の略で、日本語では「特別引き出し権」と言います。

SDRの主な役割は、IMF加盟国が緊急事態においてお金を借りることができる点です。つまり、主要通貨と交換できる権利、これがSDRの主な仕組みになっています。

これまでSDRに採用されていたのは、米ドル、ユーロ、英ポンド、そして日本円の4種類でしたが、ここに第5の通貨として人民元が加わったわけです。

実は2015年11月30日のIMF理事会で承認されており、今回正式にSDR採用に至りました。

SDR採用通貨は永久的なものではなく、5年ごとの見直しが行われています。そして節目であった2015年の見直しの時に、中国政府念願のSDR採用となったのです。

信用度が上がる “主要通貨” 人民元

SDRに採用されるとどんなメリットがあるのでしょうか。簡単に言うと、人民元という通貨の信用度が上がることになります。

というのも、IMFという国際機関から承認されたわけですから、たとえば外貨準備金として人民元を用意する動きが出てきても不思議ではありません。

また、主要通貨として人民元が使用されることになるので、国際規模で人民元の存在感が高まることになるでしょう。

人民元を買おうという動きが起こり、結果、中国の景気に好影響となれば、それこそ中国政府の狙い的中なのかと。

実際、中国元は高金利ですので、元建てで預金する人は日本だけでなく、香港やその他アジア各国で増えてきています。

実は管理人も中国の銀行にお金を入れて預金していますし、FX口座でも中国元を運用しています。

米ドルに変わる基軸通貨になるのか?

ここで素朴な疑問ですが、「人民元は米ドルに変わる基軸通貨になるのか?」というもの。

ここ何十年と米ドルが世界の基軸通貨として君臨しており、国際的な決済はほとんどが米ドルで行われているのが現状です。これが人民元に取って代わる可能性はあるのでしょうか?

人民元のSDR採用 | 1分で分かるSDRと人民元投資

結論から言いますと、今のところその可能性はほぼゼロ。当分米ドルが基軸通貨として扱われていくと予想されます。

胡錦涛前国家主席も2009年に「ドルの地位は相当長期にわたって変わらない」と発言しており、中国自身もそのことを公言しているわけです。

その他にも中国元が基軸通貨にはなれない理由があります。

  • 人民元は政府によって管理されている

社会主義国家が故に、中国政府は国内資金を厳格に管理してしまっています。海外への資金移動に規制をかけていますし、外国人の対中株式投資も同様に厳しい規制が。

また、アメリカ、ユーロ、円が採用されているような完全変動相場制は採用されておらず、人民元レートは中国政府によってコントロールされています。これは、今後の人民元国際化に大きなネックになると思われます。

経済的には国際化したいのですが、政治的には逆流に向かう中国。この状況を改めない限り人民元が基軸通貨になることはありませんし、真の意味で中国が世界経済を率いる存在となるのは、極めて困難かと。

2015年~2016年にチャイナ発世界同時株安が勃発したのは記憶に新しいですね。その時、中国政府は市場に介入し、株の売買を強制停止した経緯があります。

通常、株価は市場を決めるのですが、中国は未だ発展途上国であることを露呈してしまったわけです。中国を恐れて中国マネーが国外に流出したのもうなずけます。

人民元がSDRに採用されたことをきっかけに、中国にも一皮むけて欲しいものです。

「人民元投資」 今後の見通し

しかしながら、中国人民元がSDRの一角となったのは事実であり、人民元の流動性が高まり投資対象として無視できない存在になっていくのは間違いありません

一時期、対円で20円台に突入した時期(2015年初頭)がありましたが、今は景気低迷の影響があり15円台をふらついた状態に。

チャート:SBIFXトレード

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長期的に見ると中国元を買うべき材料が揃っていますから、SDR採用の今は買い時と見ています。

景気というのは好景気と不景気が必ず繰り返されます。そして、投資の基本は下がったところで買い、上がったところで売ることです。人民元も例外ではありません。

景気低迷した中国。そして売られた人民元。今買わずしていつ買うの? というのが個人的な意見です。

管理人は、複数の口座を使い分けて人民元をコツコツ買っていこうと思っています。

人民元とSDRについて まとめ

SDRに採用された人民元が世界的に存在感を増していくことが予想されます。今すぐ基軸通貨になることはないにしても、人民元投資の醍醐味が増したことは間違いありません。

人民元を投資ポートフォリオの一角に入れるのはいかがでしょうか?

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それでは、また。

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