積立FXの取扱通貨と特徴は? おすすめ通貨はコレ

   2016/12/03

少額投資に注目が集まり、SBIFXトレードの積立FXの人気急上昇中です。

そんな中、こんな質問をいただきました。

積立FXで、おすすめの取引通貨はありますか?

はい。SBIFXトレードの積立FXで取り扱われているのは6通貨。各通貨の特徴とイチオシの運用方法をご紹介します。

(※2016年10月15日~、「レバレッジ付き定期外貨取引」は「積立FX」という商品名に変更になりました。)

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積立FXの取扱通貨と特徴

※2016年11月21日~カナダドル、トルコリラ、香港ドルの3種類が加わったため、この記事は変更前の6通貨の比較記事として参考にしてください。

新3通貨の解説記事はこちらです⇒SBIFXトレード | 積立FXに3通貨参入! その概要と特徴とは

積立FXで取り扱われている通貨は以下、6通貨になります。

  • 米ドル(USD)
  • 英ポンド(GBP)
  • 豪ドル(AUD)
  • NZドル(NZD)
  • 人民元(CNH)
  • 南アフリカランド(ZAR)

う~ん、どの通貨を取引したら良いでしょうか。

まずは、これら6通貨を2つのグループに分けてみましょう。2つのグループとは…

  1. メジャー通貨
  2. マイナー通貨

…この2つのグループです。

メジャー通貨に属するのは、上3つの通貨、米ドル、英ポンド、豪ドル。マイナー通貨は残りの3通貨、NZドル、人民元、南アフリカランドになります。

なぜメジャー通貨とマイナー通貨を分けるのでしょうか?

メジャー通貨とマイナー通貨の違い

メジャー通貨とは文字通りメジャーな通貨で、世界の為替市場で取引量の多い通貨を指します。現在、メジャー通貨のほとんどは、金利が低目なのが特徴です。

それに対し、マイナー通貨は取引量が比較的少なく、どちらかというと新興国通貨がマイナー通貨に属しています。新興国はインフレ率が高いため、高金利通貨として際立っています。

積立FXでは、通貨を保有しているとスワップポイントも付与されますので、高金利通貨を取引することでスワップポイントによる利益獲得を期待できるでしょう。

2013年のデータになりますが、世界の通貨別取引量比較表を見てみます。

 

画像元 https://www.nikkoam.com/files/fund-academy/number/pdf/2013/0927_01.pdf

画像元 https://www.nikkoam.com/files/fund-academy/number/pdf/2013/0927_01.pdf

データ元は為替において権威あるBIS(国際決済銀行)です。データを見れば一目瞭然ですが、米ドルがユーロ、円、英ポンドに対しての取引がその他通貨に対してのものより断然多いのが分かりますね。

積立FXで日本円とユーロは買付対象にはなりませんので、表に基づいて言えば、上から3つの通貨、つまり米ドル、英ポンド、豪ドルがメジャー通貨と言えるのです。

その他にメジャー通貨として定義される通貨もありますが、ここでは上記3通貨をメジャー通貨として考えて問題ありません。

その他の通貨、特に積立FXで取り扱われている通貨の中で言えば、NZドル、人民元、南アフリカランドはマイナー通貨に分類できます。

では、メジャー通貨とマイナー通貨の違い、そしてそれらに属する通貨が分かりましたので、次は各通貨の特徴を見ていきます。

米ドル(USD)

米ドルは世界の基軸通貨です。

簡単に言うと、貿易において最も利用されるのが米ドルというわけですね。たとえば、日本円から人民元へ両替するときは、基本的には米ドルを介して人民元へ両替するのであって、日本円から人民元へは直接両替されません。

ですから、世界の貿易における中心通貨となっているのが米ドルであり、世界の通貨を基軸通貨の米ドル抜きで語ることはできないのです。

また、米ドルは安全通貨とみなされ「有事のドル買い」が実行される傾向にあります。比較的最近では、リスクオフのときは日本円が買われたり、第二の安全通貨として「有事のスイスフラン買い」が起こったことがありました。

とはいえ、米ドルは未だに世界の基軸通貨ですから、資産運用をする上で米ドル保有が有力な選択肢になることに間違いはありません。

レバレッジ付き定期外貨取引で運用したい米ドル

英ポンド(GBP)

米ドルが基軸通貨になる前は、英ポンドが基軸通貨として使用されていました。今となっては基軸通貨の座は米ドルに譲ったものの、上の通貨別取引高データを見ても分かるように、メジャー通貨の一角として流通しています。

英ポンドの大きな特徴は、値動きが激しいこと。ドル円チャートと比較すれば一目瞭然ですが、値動きの幅が約1.5倍ほどになることがあります。ドル円が+5円の動きならば英ポンドは7~8円の値動きという計算になりますね。

その特徴が故にFX取引上級者のデイトレーダーには人気の通貨ですが、荒い値動きには十分注意が必要です。

豪ドル(AUD)

日本のFXトレーダーから、とりわけスワップポイントを狙った長期運用を手掛ける投資家から人気がある豪ドルです。メジャー通貨の中で唯一といっても良いほどスワップポイントが高いため、スワップ運用派に人気の通貨となっています。

オーストラリアは資源国。世界の景気が良い時は自国にとって好影響のオーストラリアとその豪ドルです。

オーストラリアの大きな特徴は、中国との貿易が盛んである点ですね。これが何を意味するかというと、豪ドルの行方は中国が握っていると言っても過言ではありません。

中国の景気が後退すれば豪ドルの価値が高まり、豪ドルが買われ金利も上がる傾向にあります。しかし、中国の景気が思わしくないと豪ドルは売られることになるので、豪ドルを運用するなら中国の景気動向のチェックが欠かせないのです。

NZドル(NZD)

NZドルの特徴を一つ挙げるなら、豪ドルの子分通貨、でしょうね。

子分? はい。ニュージーランドはオーストラリアと同じく資源国で、オーストラリアの経済状況に追随する傾向にあるからです。

隣国であるオーストラリアと貿易を行ない、オーストラリア経済の影響を良くも悪くも受けるのがニュージーランド。オーストラリアほど国の経済規模が大きくなく、流通通貨量も多くないため、マイナー通貨として捉えられています。

2016年現在、政策金利もオーストラリアよりも高く、それに呼応しスワップ金利も高く設定されていますので、スワップ派が狙える通貨の一つと考えらます。実際、私もSBIFXトレードでスワップ運用を行なっています。

NZドル2.75⇒2.50%へ追加利下げ 予想通りだけどレート動向は想定外の理由
記事概要:去年から行なっているNZドルスワップ運用の経過報告をかねて今後の展望を分析しています

以上、3通貨はメジャー通貨でしたが、ここからはマイナー3通貨の紹介です。

人民元(CNH)

人民元は、少しくせのある通貨です。というのも、国自体が完全な経済自由化を実行していないからです。

中国政府(人民銀行)は人民元を一定の範囲内でコントロールする管理変動制を採用しています。元が完全なドルペッグの固定相場でもなく変動相場でもない、その中間的変動相場と理解してください。

基本的にはドルに連動するものの、中国政府の “一息” で元高にも元安にもコントロールできてしまうので、くせのある通貨、というわけですね。

現段階では、中国景気の下振れ、インフレ率の低下、新興国通貨下落といった不安要素があるのですが、中長期的には対円相場では強含み(元高)に転じると思われます。

もちろん、中国という国だけに、新興国が故の不安要素や複雑な地政学リスクが伴い、底打ちから上昇基調に転じるとは断言できませんが、将来的にはある程度期待できる通貨と考えて良いでしょう。

バランスを保ちつつ運用すればそれ相応のリターンは期待できるかと。

人民元をFXで運用

南アフリカランド(ZAR)

南アフリカの最大の特徴は、鉱物資源国、という点です。特に金の産出・埋蔵量は世界第1位です。

しかし、資源価格が下落すると南アランドの通貨も下落に転じるリスク要因があり、資源国というメリットがデメリットとなる場合も。

また、忘れていけないのが南アフリカランドはあくまでもマイナー通貨だ、という点。マイナー通貨は取引量が少ないので、流動性が低いのがデメリットです。

流動性が低いと、たとえば、供給(南アランドを売りたい人)が需要(南アランドを買いたい人)よりも多ければ、簡単に通貨下落が生じます。ナイフが落ちたように痛みの伴う下落となることが多く、ある程度リスクの高い通貨と認識すべきでしょう。

政治・経済も不安定で、失業率は20%を越えています。どうしてもデメリットが目立ってしまうマイナー通貨の一種ですね。

しかし、金利は高いです。現在6%を超える金利ですから、少額運用でもそれなりのスワップポイントを獲得することができます。(1万通貨運用で約12円ほど/日)

資産の大部分を南アフリカランドにつぎ込むことはできませんが、バランスあるポートフォリオを考察する上で、南アフリカランドを組み入れるのは妥当かと考えられます。

実際に私もSBIFXトレードでほんの少々、南アフリカランドを運用しています。

南アランドやトルコリラなど新興国通貨が暴落している大きな理由2つ
記事概要:先日新興国通貨が暴落したときに、南アランドを含めた新興国通貨のレポートを行なっています

複数の通貨を定期取引するならこの組合せ

さて、6通貨の特徴を鑑みた上で、どの通貨を積立FXで運用すべきか考えてみましょう。

結論から言いますと、メジャー通貨とマイナー通貨から1通貨ずつ選ぶ方法がイチオシです。

メジャー通貨はある程度安定した運用が期待できますが、スワップ金利にあまり期待できません。逆に、マイナー通貨の金利は高いですが、リスクが少し高めです。

その理由から、2つの通貨を組み合わせる運用方法を提案したいと思います。

メジャー通貨とマイナー通貨の組み合わせ方法

もう一度、6通貨のうち3つのメジャー通貨と3つのマイナー通貨を確認してみます。

  • メジャー通貨:米ドル、英ポンド、豪ドル
  • マイナー通貨:NZドル、人民元、南アフリカランド

上述した通貨の特徴をふまえ、以下のように幾つかの組合せを考えてみました。

  • 組合せパターン1:米ドル&NZドル
  • 組合せパターン2:米ドル&南アフリカランド
  • 組合せパターン3:英ポンド&NZドル
  • 組合せパターン4:英ポンド&人民元
  • 組合せパターン5:英ポンド&南アフリカランド
  • 組合せパターン6:豪ドル:南アフリカランド

6パターンを候補として提示してみました。なぜこのような組み合わせにしたか、説明します。

まず、絶対に組み合わせていけない3通貨が、豪ドル、NZドル、人民元です。上の通貨の特徴で紹介しましたが、この3通貨は連動します。つまり、どれかが通貨高になれば連動する傾向にあり、逆にどれかが通貨安になれば引きずられる可能性があります。

リスク分散を考えると、それら3通貨を組み合わせることができません。また、人民元は米ドルに連動することを考えると、消去法で以上の6パターンが候補となります。

とくにオススメはパターン1か2です。組合せに基軸通貨の米ドルを入れると外貨運用に安定がもたらされます。

一応パターンの一つとしてパターン6の豪ドル&南アフリカランドは提示しましたが、強くおすすめはしません。

というのも、双方とも資源国通貨です。連動するわけではありませんが、通貨特徴として似通った部分があり、分散投資の観点からベストな組み合わせとは言えなさそうです。

現時点で、私は積立FXで「米ドル」の運用を始めています。

SBIFXトレードの「積立FX」で実際に定期預金を始めてみた
記事概要:積立FXで米ドル運用の始め方を画像付で解説しています

あとはマイナー通貨から1通貨、NZドルか南アランドを選択することになると思います。選択後、この場でご報告しますね。

取引通貨の賢明な選択を!

それでは、また。

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