2017/12/08

積立FXの取扱通貨と特徴は? おすすめ通貨はコレ

少額投資に注目が集まり、SBIFXトレードの積立FXの人気急上昇中です。

そんな中、こんな質問をいただきました。

積立FXで、おすすめの取引通貨はありますか?

はい。SBIFXトレードの積立FXで取り扱われているのは9通貨。各通貨の特徴とイチオシの運用方法をご紹介します。

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積立FXの取扱通貨と特徴

積立FXで取り扱われている通貨は以下、9通貨になります。

  • 米ドル(USD)
  • 英ポンド(GBP)
  • 豪ドル(AUD)
  • NZドル(NZD)
  • 人民元(CNH)
  • 南アフリカランド(ZAR)
  • トルコリラ(TRY)
  • 香港ドル(HKD)
  • カナダドル(CAD)

う~ん、どの通貨を取引したら良いでしょうか。

まずは、これら9通貨を2つのグループに分けてみましょう。2つのグループとは…

  1. メジャー通貨
  2. マイナー通貨

…この2つのグループです。

メジャー通貨に属するのは、上3つの通貨、米ドル、英ポンド、豪ドル。マイナー通貨は残りの6通貨、NZドル、人民元、南アフリカランド、トルコリラ、香港ドル、カナダドルになります。

なぜメジャー通貨とマイナー通貨を分けるのでしょうか?

メジャー通貨とマイナー通貨の違い

メジャー通貨とは文字通りメジャーな通貨で、世界の為替市場で取引量の多い通貨を指します。現在、メジャー通貨のほとんどは、金利が低目なのが特徴です。

それに対し、マイナー通貨は取引量が比較的少なく、どちらかというと新興国通貨がマイナー通貨に属しています。新興国はインフレ率が高いため、高金利通貨として際立っています。

積立FXでは、通貨を保有しているとスワップポイントも付与されますので、高金利通貨を取引することでスワップポイントによる利益獲得を期待できるでしょう。

2013年のデータになりますが、世界の通貨別取引量比較表を見てみます。

 

画像元 https://www.nikkoam.com/files/fund-academy/number/pdf/2013/0927_01.pdf

画像元 https://www.nikkoam.com/files/fund-academy/number/pdf/2013/0927_01.pdf

データ元は為替において権威あるBIS(国際決済銀行)です。データを見れば一目瞭然ですが、米ドルがユーロ、円、英ポンドに対しての取引がその他通貨に対してのものより断然多いのが分かりますね。

積立FXで日本円とユーロは買付対象にはなりませんので、表に基づいて言えば、上から3つの通貨、つまり米ドル、英ポンド、豪ドルがメジャー通貨と言えるのです。

その他にメジャー通貨として定義される通貨もありますが、ここでは上記3通貨をメジャー通貨として考えて問題ありません。

その他の通貨、特に積立FXで取り扱われている通貨の中で言えば、NZドル、人民元、南アフリカランド、トルコリラ、香港ドル、カナダドルはマイナー通貨に分類できます。

では、メジャー通貨とマイナー通貨の違い、そしてそれらに属する通貨が分かりましたので、次は各通貨の特徴を見ていきます。

米ドル(USD)

米ドルは世界の基軸通貨です。

簡単に言うと、貿易において最も利用されるのが米ドルというわけですね。たとえば、日本円から人民元へ両替するときは、基本的には米ドルを介して人民元へ両替するのであって、日本円から人民元へは直接両替されません。

ですから、世界の貿易における中心通貨となっているのが米ドルであり、世界の通貨を基軸通貨の米ドル抜きで語ることはできないのです。

また、米ドルは安全通貨とみなされ「有事のドル買い」が実行される傾向にあります。比較的最近では、リスクオフのときは日本円が買われたり、第二の安全通貨として「有事のスイスフラン買い」が起こったことがありました。

とはいえ、米ドルは未だに世界の基軸通貨ですから、資産運用をする上で米ドル保有が有力な選択肢になることに間違いはありません。

レバレッジ付き定期外貨取引で運用したい米ドル

英ポンド(GBP)

米ドルが基軸通貨になる前は、英ポンドが基軸通貨として使用されていました。今となっては基軸通貨の座は米ドルに譲ったものの、上の通貨別取引高データを見ても分かるように、メジャー通貨の一角として流通しています。

英ポンドの大きな特徴は、値動きが激しいこと。ドル円チャートと比較すれば一目瞭然ですが、値動きの幅が約1.5倍ほどになることがあります。ドル円が+5円の動きならば英ポンドは7~8円の値動きという計算になりますね。

その特徴が故にFX取引上級者のデイトレーダーには人気の通貨ですが、荒い値動きには十分注意が必要です。

豪ドル(AUD)

日本のFXトレーダーから、とりわけスワップポイントを狙った長期運用を手掛ける投資家から人気がある豪ドルです。メジャー通貨の中で唯一といっても良いほどスワップポイントが高いため、スワップ運用派に人気の通貨となっています。

オーストラリアは資源国。世界の景気が良い時は自国にとって好影響のオーストラリアとその豪ドルです。

オーストラリアの大きな特徴は、中国との貿易が盛んである点ですね。これが何を意味するかというと、豪ドルの行方は中国が握っていると言っても過言ではありません。

中国の景気が後退すれば豪ドルの価値が高まり、豪ドルが買われ金利も上がる傾向にあります。しかし、中国の景気が思わしくないと豪ドルは売られることになるので、豪ドルを運用するなら中国の景気動向のチェックが欠かせないのです。

以上、3通貨はメジャー通貨でしたが、ここからはマイナー6通貨の紹介です。

NZドル(NZD)

NZドルの特徴を一つ挙げるなら、豪ドルの子分通貨、でしょうね。

子分? はい。ニュージーランドはオーストラリアと同じく資源国で、オーストラリアの経済状況に追随する傾向にあるからです。

隣国であるオーストラリアと貿易を行ない、オーストラリア経済の影響を良くも悪くも受けるのがニュージーランド。オーストラリアほど国の経済規模が大きくなく、流通通貨量も多くないため、マイナー通貨として捉えられています。

2016年現在、政策金利もオーストラリアよりも高く、それに呼応しスワップ金利も高く設定されていますので、スワップ派が狙える通貨の一つと考えらます。実際、私もSBIFXトレードでスワップ運用を行なっています。

http://money-worker.com/fx-swap-nzdjpy6
NZドル2.75⇒2.50%へ追加利下げ 予想通りだけどレート動向は想定外の理由
記事概要:去年から行なっているNZドルスワップ運用の経過報告をかねて今後の展望を分析しています

人民元(CNH)

人民元をFXで運用
人民元は、少しくせのある通貨です。というのも、国自体が完全な経済自由化を実行していないからです。

中国政府(人民銀行)は人民元を一定の範囲内でコントロールする管理変動制を採用しています。元が完全なドルペッグの固定相場でもなく変動相場でもない、その中間的変動相場と理解してください。

基本的にはドルに連動するものの、中国政府の “一息” で元高にも元安にもコントロールできてしまうので、くせのある通貨、というわけですね。

現段階では、中国景気の下振れ、インフレ率の低下、新興国通貨下落といった不安要素があるのですが、中長期的には対円相場では強含み(元高)に転じると思われます。

もちろん、中国という国だけに、新興国が故の不安要素や複雑な地政学リスクが伴い、底打ちから上昇基調に転じるとは断言できませんが、将来的にはある程度期待できる通貨と考えて良いでしょう。

バランスを保ちつつ運用すればそれ相応のリターンは期待できるかと。

南アフリカランド(ZAR)

南アフリカの最大の特徴は、鉱物資源国、という点です。特に金の産出・埋蔵量は世界第1位です。

しかし、資源価格が下落すると南アランドの通貨も下落に転じるリスク要因があり、資源国というメリットがデメリットとなる場合も。

また、忘れていけないのが南アフリカランドはあくまでもマイナー通貨だ、という点。マイナー通貨は取引量が少ないので、流動性が低いのがデメリットです。

流動性が低いと、たとえば、供給(南アランドを売りたい人)が需要(南アランドを買いたい人)よりも多ければ、簡単に通貨下落が生じます。ナイフが落ちたように痛みの伴う下落となることが多く、ある程度リスクの高い通貨と認識すべきでしょう。

政治・経済も不安定で、失業率は20%を越えています。どうしてもデメリットが目立ってしまうマイナー通貨の一種ですね。

しかし、金利は高いです。現在6%を超える金利ですから、少額運用でもそれなりのスワップポイントを獲得することができます。(1万通貨運用で約12円ほど/日)

資産の大部分を南アフリカランドにつぎ込むことはできませんが、バランスあるポートフォリオを考察する上で、南アフリカランドを組み入れるのは妥当かと考えられます。

実際に私もSBIFXトレードでほんの少々、南アフリカランドを運用しています。

http://money-worker.com/fx-swap-zarjpy4
南アランドやトルコリラなど新興国通貨が暴落している大きな理由2つ
記事概要:先日新興国通貨が暴落したときに、南アランドを含めた新興国通貨のレポートを行なっています

トルコリラ(TRY)

トルコリラ(TRY)
積立FXが取扱う9通貨の中で、南アフリカランドと並んでイチオシのトルコリラです。

イチオシの最大の理由は、新興国通貨の中でも金利が非常に高くスワップポイントを貯めやすい通貨だからです。

ご存知の通り積立FXの狙いは為替差益よりもスワップポイントです。定期的に通貨を買い集め、長期間運用することでスワップを貯めていくのが積立FXの主な狙いになります。

ですから、高金利通貨のトルコリラは積立FXに適した通貨の一つと言えるでしょう。実際、管理人もトルコリラを積立中です。

トルコリラの一つの特徴ですが、トルコの慢性的な経常赤字を理由に外国からの資金流入に依存し、国内資金の需要を満たしている状況です。

ですから、トルコ国内の要因もさながら、外部要因の影響を受けやすい特徴があり、変動が比較的大きくなりやすい傾向にあります。

積立FXはドルコスト平均法を活かした買付ですので大きな問題はありませんが、トルコリラレートの変動に対処できるよう資金管理はしっかり行ってください

香港ドル(HKD)

香港ドルの主な特徴は以下の2点です。

  • 香港ドルは米ドルペッグ制
  • 中国経済の影響を受けやすい

米ドルペッグ制とは、米ドルの動きに連動するよう為替レートが固定されていることを言います。

現在、香港ドルは1USD=7.80HKDで固定されています。多少の変動はありますが、基本的には米ドルとほぼ同じ動きをします。

また、政治的に言うと、香港は中国自治区です。中国から見ると外国扱いとなるのですが、中国の一都市とも考えられます。

いずれにしろ中国と密接な関係にあり、中国経済の影響をストレートに受ける特徴があるのです。米ドルと中国の経済が乖離したときの不安定な動きとなる可能性があることは覚えておきたいと思います。

流動性は高くない特徴を生かして積み立てていけば、為替リスクを上手にかわしながらスワップポイントを貯めていくことができるかもしれません。

カナダドル(CAD)

カナダドル(CAD)

カナダドルの特徴は2点あります。

  • 米ドルと似た動きをする
  • 原油価格の影響を受けやすい

カナダの立地を見れば一目瞭然、カナダはアメリカの隣国のためアメリカ経済との結びつきが非常に強い国です。ですから、アメリカ経済と連動するカナダ国であり、米ドルとカナダドルは連動性があるのです。

また、カナダは資源国です。石油、天然ガス、金属などを産出するため、カナダドルは資源国通貨と言われています。資源国通貨は他に南アフリカランド、オーストラリアなどが挙げられます。

原油価格は不透明性や不安点な一面があるため、豪ドルなどと同じように安定しているとは言えません。

複数の通貨を定期取引するならこの組合せ

さて、9通貨の特徴を鑑みた上で、どの通貨を積立FXで運用すべきか考えてみましょう。

結論から言いますと、メジャー通貨とマイナー通貨から1通貨ずつ選ぶ方法がイチオシです。

メジャー通貨はある程度安定した運用が期待できますが、スワップ金利にあまり期待できません。逆に、マイナー通貨の金利は高いですが、リスクが少し高めです。

その理由から、2つの通貨を組み合わせる運用方法を提案したいと思います。

メジャー通貨とマイナー通貨の組み合わせ方法

もう一度、9通貨のうち3つのメジャー通貨と6つのマイナー通貨を確認してみます。

  • メジャー通貨:米ドル、英ポンド、豪ドル
  • マイナー通貨:NZドル、人民元、南アフリカランド、トルコリラ、香港ドル、カナダドル

上述した通貨の特徴をふまえ、以下のように幾つかの組合せを考えてみました。

  • 組合せパターン1:米ドル&NZドル
  • 組合せパターン2:米ドル&南アフリカランド
  • 組合せパターン3:米ドル&トルコリラ
  • 組合せパターン4:英ポンド&NZドル
  • 組合せパターン5:英ポンド&人民元or香港ドル
  • 組合せパターン6:英ポンド&南アフリカランド
  • 組合せパターン7:豪ドル&南アフリカランド
  • 組合せパターン8:豪ドル&トルコリラ

8パターンを候補として提示してみました。他にも組み合わせは可能ですが、なぜこのような組み合わせにしたか簡単に説明します。

まず、絶対に組み合わせていけない3通貨が、豪ドル、NZドル、人民元です。上の通貨の特徴で紹介しましたが、この3通貨は連動します。つまり、どれかが通貨高になれば連動する傾向にあり、逆にどれかが通貨安になれば引きずられる可能性があります。

リスク分散を考えると、それら3通貨を組み合わせることができません。また、人民元や香港ドルは米ドルと連動することを考えると、消去法で以上の8パターンが候補となります。

とくにオススメはパターン1~3です。組合せに基軸通貨の米ドルを入れると外貨運用に安定がもたらされます。

一応パターンの一つとしてパターン7の豪ドル&南アフリカランドは提示しましたが、強くおすすめはしません。

というのも、双方とも資源国通貨です。連動するわけではありませんが、通貨特徴として似通った部分があり、分散投資の観点からベストな組み合わせとは言えなさそうです。

参考までですが、現時点で私は積立FXで豪ドル、NZドル、南アフリカランド、トルコリラの運用を始めています。

取引通貨の賢明な選択を!

それでは、また。

積立FXの詳細はこちらから↓
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